フランス文学史B
文学部 - フランス文学科
HFL11100
コース情報
担当教員: 村中 由美子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火4
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
10%
リアクションペーパー
10%
レポート
30%
授業内期末試験
授業期間中
40%
その他
出席,授業参加(発表を含む),試験等をとおして総合的に評価する。授業期間中に試験を実施する。評価基準については,微調整することがある。
0%
詳細情報
概要
19世紀から現代に至るまでのフランス文学の代表作のなかから,個々の作家や作品について具体的に紹介していく。教科書では取り上げられていないが,旧植民地のフランス語圏文学にまで射程を広げる予定である。個々の作家や作品は,l’esprit du temps(時代精神)のなかで育まれたものであるため,歴史的文脈のなかで理解されなければならない。文学史の流れを追いながら,興味を持った作品があれば,まずは翻訳でよいのでどんどん手に取って読んでいただきたい。そのための見取り図として,この授業を積極的に活用することが期待される。
目標
19世紀から現代までのフランス文学の流れを概観できるようになること。
授業外の学習
研究発表の準備,レポートが課される。予習・復習が必要である。予習・復習の時間の目安は,授業の倍程度の時間である。
所要時間: 200分
スケジュール
- ガイダンス,発表の担当を決める (以下の講義スケジュールに関しては,進捗状況により若干の内容調整がおこなわれることがある。)
- ロマン主義とはなにか―スタール夫人からユゴーへ
- 近代小説の誕生―スタンダール,バルザック
- 小ロマン派―メリメ,ネルヴァル,ゴーティエ
- レアリスムと近代詩―フローベール,ボードレール,ヴェルレーヌ,ランボー,マラルメ
- 自然主義と象徴主義―ゴンクール兄弟,ゾラ,モーパッサン,メーテルランク
- ベル・エポックの文学―モンパルナスの芸術家たち,NRF,プルースト
- 両大戦間の文学,シュールレアリスム,行動主義文学―コクトー,マルロー,サン=テグジュペリ
- 実存主義と「不条理」の文学―サルトル,カミュ
- ヌーヴォー・ロマン―ロブ=グリエ,サロート
- 世紀から現代までの女性作家たち―ユルスナール,デュラス,アニー・エルノー
- 旧植民地のフランス語圏文学―セゼール,アシア・ジェバール,カメル・ダーウド
- 世紀から現代までのフランス文学(まとめ)
- 学期末試験
教科書
学内の紀伊國屋書店から購入できる。
新版フランス文学史
著者: 饗庭孝男他
出版社: 白水社・1992
参考書
授業中に適宜指示する。