フランス文学史A

文学部 - フランス文学科

HFL11000

コース情報

担当教員: 小倉 博孝

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火4

形式: 対面授業

レベル: 100

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

授業参加

20%

レポート

30%

授業内期末試験

授業期間中

40%

その他

出席,授業参加(発表を含む),試験等をとおして総合的に評価する。授業期間中に試験を実施する。評価基準については,微調整することがある。

0%

詳細情報

概要

「人間存在についての考察」を中心テーマとし,中世から18世紀までのフランス文学の代表作の中から詩・小説・戯曲・箴言等を具体的に紹介していく。フランス文学がその源泉として,つねに古代ギリシア・ローマにつながろうとしてきたこと,つまり普遍性の追求だったことを具体的に考察していける授業にしたい。積極的な授業参加が要求される。

目標

中世から18世紀までのフランス文学の流れを概観できるようになること。

授業外の学習

研究発表の準備,レポートが課される。予習・復習が必要である。予習・復習の時間の目安は,授業の倍程度の時間である。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. フランス文学の特徴 (以下の講義スケジュールに関しては,進捗状況により若干の内容調整がおこなわれることがある。)
  2. ギリシア・ローマとフランス文学
  3. 宮廷風恋愛(Amour courtois)とトリスタンとイズー(Tristan et Iseut)の伝説,ケルト神話と中世騎士物語
  4. 人文主義文学の特徴,モンテーニュ(Montaigne,1533-92)の『エセー』
  5. パスカル(Pascal, 1623-1662)と「考える葦」 レポートはどのように書くのか?
  6. ラ・ロッシュフーコー(La Rochefoucauld, 1613-1680)とモラリスト 古典主義文学の特徴とデカルト(Descartes,1596-1650 )の方法
  7. ラ・フォンテーヌ(La Fontaine, 1621-1695)と寓話の世界
  8. モリエール(Molière, 1622-1673),喜劇における人間観察 ラ・ロッシュフーコー(La Rochefoucauld, 1613-1680)とモラリスト
  9. コルネイユ(Corneille,1606-84)と英雄主義 古典主義演劇の特徴
  10. ラシーヌ(Racine, 1639-1699)の劇世界 古典主義演劇の特徴
  11. ラ・ファイエット夫人(Madame de La Fayette, 1634-1693)と心理小説の誕生
  12. ヴォルテール(Voltaire, 1694-1778)と思想小説 マリヴォー(Marivaux, 1688-1763)の喜劇 ルソー(Rousseau, 1712-1778)について
  13. 中世から十八世紀までのフランス文学(まとめ)
  14. 学期末試験

教科書

学内の紀伊國屋書店から購入できる。

  • 新版フランス文学史

    著者: 饗庭孝男他

    出版社: 白水社・1992

参考書

  • フランス文学の楽しみかた ウェルギリウスからル・クレジオまで

    著者: 永井敦子,畠山達,黒岩卓,他

    出版社: ミネルヴァ出版・2021年

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