英語圏文学と英語教育I
文学部 - 英文学科
HEL70220
コース情報
担当教員: 武岡 由樹子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
その他
上記の出席・授業参加・レポートに,発表(30%)を加えて,総合的に評価する。 出席回数が講義回数の3分の2未満の者は,原則として評価の対象外とする。また,早退・遅刻は3回で欠席1回とみなす。(授業開始後20分までを「遅刻」とする)
詳細情報
概要
主にイギリスの有名な文学作品を年代順に取り上げ,当時の時代背景や文化事情について学びながら,作品の鑑賞を行っていく。原文で読むことで,豊かな英語表現に触れ,作家ごとに異なる文体の違いについても学んでいく。作品を多角的な視点から分析することで,多様なものの見方のできる視野の広さを養うことを目指していく。これらの学習を通して,中学校・高等学校の英語科教員として,英語圏の文学・文化についての知識を得るだけではなく,実際の教育現場で,文学を教材として外国語の授業を行うことの可能性についても実践的に考えていく。
目標
英語科教員が教養として知っておくべき英文学作品について,1)その豊かな英語表現に触れ,2)作品に描かれているその国の社会的,文化的背景を学び,3)その作品の文学作品としての奥深さを多角的なアプローチにより理解する。また,4)作品鑑賞や英語圏の文化や社会についての学習を,中学校・高等学校における英語教育に生かしていけるようにする。
授業外の学習
1) 次の授業までに出される課題(リサーチや授業アイディアなど)がある場合,それをしっかりと行うこと。 2) 個人発表のための準備(原稿とハンドアウト作成)を行い,経過を報告し,改訂版を作成して,より良い発表のために努力すること。
所要時間: 190分以上(文科省令の定めた基準より)
スケジュール
- (※以下は予定であり,授業の進捗状況や受講者数により各テーマの回数は変更することがありうる。) イントロダクション 高校の英語科教科書に登場したイギリスの詩(ブレイク,テニソン,ブラウニング)
- シェイクスピア(16~17世紀)
- <教材研究:劇の一場面を用いたグループ活動>
- 形而上詩人と奇想(17世紀) <教材研究:奇想を考える創造的活動>
- 諷刺文学とブラックユーモア(18世紀) <教材研究:諷刺やブラックユーモアの実例を用いた言語活動>
- 小説の登場と成熟 ― オースティン(18世紀~19世紀) <教材研究:小説と映画を用いた「比較」の実践,ReadingからWriting活動へ>
- ロマン派の詩 ― ワーズワース(19世紀前半) <教材研究:詩を用いたリズムや抑揚を意識した音読活動―Poetry reading>
- ヴィクトリア朝の小説 ― ブロンテ(19世紀) <教材研究:小説の一場面を用いたディベート活動>
- モダニズム文学(20世紀前半) <教材研究:作品の社会的背景を調べるリサーチ活動とプレゼンテーション>
- 『ハリー・ポッター』シリーズ(20-21世紀) <教材研究:各国の異なる文化受容から学ぶ異文化理解>
- 英語圏文学を幅広く学ぶ① ― ロアルド・ダール,ディラン・トーマス(ウェールズ) <教材研究:イギリスの中のウェールズについての導入方法を考える>
- 英語圏文学を幅広く学ぶ② ―ロバート・バーンズ(スコットランド) <教材研究:イギリスの中のスコットランドについての導入方法を考える>
- 英語圏文学を幅広く学ぶ③ ― バーナード・ショー(アイルランド) <教材研究:アイルランドについての導入方法を考える>
- まとめ
教科書
テキストは使用しない。授業時にプリントを配布。
参考書
書籍情報はありません。