PRACTICE IN ENGLISH LANGUAGE TEACHING 2A

文学部 - 英文学科

HEL61708

コース情報

担当教員: 石﨑 陽一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金6

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

リアクションペーパー

30%

その他

評価は授業実践,Moodle上への授業観察記録,ポートフォリオ(配布物,指導案,作成教材,ノート、模擬授業の再現記録,省察など、この授業に関するすべての⽂書を体系的にファイリングし,省察エッセイをつけたもの)を中⼼に,授業への貢献度(模擬授業の質や議論時の発⾔など)も加味して⾏う。

50%

詳細情報

概要

本講義ではPractice in English Language Teaching 1に引き続き,Principles ofEnglish Language Teaching 1(英語教育の理論)と 2(英語指導の原理)で学んだ知識とスキルを,実際の教室でどのように活⽤するかを実践的に演習する。 核となる第4回〜第13回の授業にて,検定教科書を使った模擬授業 (50分) を(2⼈1組で)⾏い,その後で⽣徒役の履修者とともに,授業改善のための議論を全体で⾏う。模擬授業後には,全員がMoodle上に観察記録をアップロードする。 これにより,英語授業を作り上げるプロセスを体験し,その難しさと楽しさを実感すると同時に,授業の質を向上させるためのさまざまな洞察やアイデアを受講者全員で共有したい。 なお,受講者数により,授業計画を含め,下記の事項は変更があり得る。

目標

1.英語教育の理論と原理を教室での実践に活⽤する 2.検定教科書を使った授業案の作成と指導に慣れる 3.良い授業を⾏うための課題点と解決策を考察する 4.効果的な授業観察と省察の⽅法を⾝につける

授業外の学習

模擬授業を⾏う週は,教科書研究,教材作成,教案作成に10時間以上を要する。それ以外の週は,体験した授業を振り返り,その評価をMoodle上に投稿するために1時間程度が必要である。また,ポートフォリオの作成に10時間以上を要する。 なお,「未来塾」への参加およびリアクションペーパーの提出を加点要素とする。 (「未来塾」は,受講⽣の要望に応え,本講義と相互補完的な位置づけで2015年秋に設⽴された,学校や塾・予備校,現役の講師・教師や学⽣といった垣根を越えた勉強会である。年に複数回,現在までに23回開催されている。平素の講義時間では実現することの難しい模擬授業とその後の分析会をはじめ,いくつかの企画を⾏っている。)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ガイダンス(授業開き)
  2. 模擬授業のポイントと準備
  3. 授業観察のポイントと⽅法 授業観察1︓ベテラン教師の授業
  4. 基礎技術1︓⼊室、⽴ち⽅、⽴ち位置、視線、⽬線・⽬配り,教材への⽣徒の視線の集め⽅ 模擬授業1︓Lesson 3, Part 1(pp.40-41) (授業観察2)
  5. 基礎技術2︓顔の表情、ボディ・ランゲージ、⾮⾔語⾳,発声(声量)のコントロール 模擬授業2︓Lesson 3, Part 2(pp.42-43) (授業観察3)
  6. 基礎技術3︓指⽰出し,説明の仕⽅(話し⽅・⾔葉遣い),リズム感(抑揚),テンポ,時間(「間」)と空間, 机間巡視 模擬授業3︓Lesson 3, Part 3(pp.44-45) (授業観察4)
  7. 基礎技術4︓指名法,発問の仕⽅,余談の効果 模擬授業4︓Lesson 3, Part 4(pp.46-47) (授業観察5)
  8. 基礎技術5︓板書(⽂字・板書時の姿勢),ICT機器,ハンドアウトの作成とその管理,配布 模擬授業5︓Lesson 4, Part 1(pp.56-57) (授業観察6)
  9. 基礎技術6︓⽣徒の集中⼒を保つために,⽣徒からの質問への対処法 模擬授業6︓Lesson 4, Part 2(pp.58-59) (授業観察7)
  10. 基礎技術7︓教室内における習熟度の差への配慮と対処法 模擬授業7︓Lesson 4, Part 3(pp.60-61) (授業観察8)
  11. 基礎技術8︓私語,居眠り,内職等,問題⾏動への対処法,誉め⽅・励まし⽅・叱り⽅ 模擬授業8︓Lesson 4, Part 4(pp.62-63) (授業観察9)
  12. 基礎技術9︓便利な⼩道具・教材整理法 模擬授業9︓Lesson 5, Part 1(pp.76-77) (授業観察10)
  13. 基礎技術10︓⾃⼰点検法 模擬授業10︓Lesson 5, Part 2(pp.78-79) (授業観察11)
  14. 基礎技術11︓授業開き 授業観察12︓ベテラン教師の授業(Lesson 4, Part 1)
  15. 授業技術の総括と有⽤性に関する考察 授業観察13︓ALTとのティーム・ティーチングの活⽤に関する考察 教育実習のポイントと準備

教科書

模擬授業の教材として Flex English CommunicationⅠ(増進堂)を使⽤する。

    参考書

    下記は必読書。この他は,随時,授業やMoodle上などで紹介する。

    • 英語教師を⽬指す学⽣のための実践・英語科指導法演習 教育実習から採⽤まで

      著者: 伊藤豊美

      出版社: ⼤阪教育図書,2012年

    • クラスルーム運営

      著者: 横溝紳⼀郎

      出版社: くろしお出版,2011年

    • ⼈気塾講師直伝︕ イラスト図解でわかるプロ教師⼒アップ術55

      著者: 諸葛正弥

      出版社: 明治図書,2007年

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