ANGLOPHONE LITERATURE

文学部 - 英文学科

HEL61438

コース情報

担当教員: 川端 康雄

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

50%

レポート

50%

詳細情報

概要

20世紀前半のイギリスの作家ジョージ・オーウェル(George Orwell, 1903-1950)は最晩年の『一九八四年』(1949),次いで『動物農場』(1945)という2作品で広く知られていますが,全20巻の大部の全集が示すように,生涯にわたって小説,ルポルタージュ,エッセイを多く書き残しています。この講義ではオーウェルの波乱に満ちた生涯を辿りつつ,主要著作を読み解いていきます。

目標

(1)オーウェルの仕事と彼の生きた時代について理解し,それを説明できるようにする。 (2)オーウェルの作品について関心をもつ。 (3)オーウェルの作品を読むことをとおして批評意識とテクスト分析力を高める。

授業外の学習

使用テキストおよび関連文献の読み込み。リアクションペーパーの作成。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 植民地生れの奨学金少年 1903−1921
  2. イギリス帝国の警察官 1922−1927
  3. パリとロンドンでの放浪の旅 1927−1934
  4. 「ジョージ・オーウェル」というペルソナ。初期小説群 1934−1936
  5. 北イングランドへの旅,「象を撃つ」,『ウィガン波止場への道』の執筆,薔薇を植える 1936
  6. スペインの経験,『カタロニア讃歌』の執筆 1936−1937
  7. 反ファシズム,反スターリニズムの立ち位置 1937−1939
  8. 『空気を求めて』と『鯨の腹のなかで』 1939−1940
  9. 戦時下のロンドンでの暮らし,『ライオンと一角獣』,PatriotismとNationalism 1939−1945
  10. 『動物農場』の執筆と出版 1943−1945
  11. 連載コラム「気の向くままに」と戦後の評論 1943−1949
  12. ジュラ島の暮らしと『一九八四年』執筆 1946−1948
  13. 『一九八四年』の刊行と闘病生活 1949−1950
  14. まとめ――オーウェルと現代世界

教科書

下記テキストのほかに随時関連資料をMoodleで配信します。

  • 『ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌』

    著者: 川端康雄

    出版社: 岩波書店(岩波新書),2020年

参考書

  • 『増補 オーウェルのマザー・グース――歌の力,語りの力』

    著者: 川端康雄

    出版社: 岩波書店(岩波現代文庫),2021年

  • 『オーウェル『一九八四年』――ディストピアを生き抜くために』

    著者: 川端康雄

    出版社: 慶應義塾大学出版会,2022年

  • 『オーウェルの薔薇』

    著者: レベッカ・ソルニット著,川端康雄・ハーン小路恭子訳

    出版社: 岩波書店,2022年

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