SPECIAL TOPICS IN AMERICAN STUDIES 1
文学部 - 英文学科
HEL61201
コース情報
担当教員: 下條 恵子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
19世紀後半のアメリカン・ルネサンス期アメリカ文学作品が1960年代以降のポストモダン文学に与えた影響について考察する。2014年,ポール・オースター(Paul Austerは)ニューヨーク公共図書館での公開インタビューでエドガー・アラン・ポー(Edgar Allan Poe)の魅力を “boy writer”であることと述べ,同じタイプとしてトマス・ピンチョン(Thomas Pynchon)やホルヘ・ルイス・ボルヘス(Jorge Luis Borges)といったポストモダン性の強い作家を挙げた。同時にその対極にある作家を “grownup writer”と名づけ,その代表的作家としてナサニエル・ホーソン(Nathaniel Hawthorne)の名に言及している。本科目では,これらの作家の作品を横断的に読解・分析しながら,オースターのいう “boy writer”の定義について考察する。
目標
1) ポーの主要作品および重要な批評を英語で読解し理解を深める。 2) “American Renaissance” “postmodern” “boy writer”を鍵概念としてポー作品を考察し,ピンチョン,ボルヘス,ホーソン,そしてオースターの作品を読解した上で比較する。 3) 授業内で取り上げた批判的思考,批評の枠組みなどを用いて各作品を分析,批評し明確な言語でそれを論じる。
授業外の学習
Moodleにアップされた資料を通読する。(予習) 授業での議論を踏まえてリアクションペーパーを作成,提出する。(復習) 授業全体を総括した上で期末レポートを作成する。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション Auster on Poe
- 読解と議論 Poe: Part 1
- 読解と議論 Poe: Part 2
- 読解と議論 Thomas Pynchon
- 読解と議論 Jorge Luis Borges
- 読解と議論 Roberto Bolaño
- 読解と議論 Nathaniel Hawthorne: Part 1
- 読解と議論 Nathaniel Hawthorne: Part 2
- 読解と議論 Herman Melville
- 読解と議論 Henry David Thoreau
- 読解と議論 Paul Auster: Part 1
- 読解と議論 Paul Auster: Part 2
- 読解と議論 Paul Auster: Part 3
- 授業総括
教科書
テキストは購入不要。必要な資料はMoodle上でPDFファイルの形で配付します。
参考書
書籍情報はありません。