SPECIAL TOPICS IN BRITISH STUDIES 2
文学部 - 英文学科
HEL61117
コース情報
担当教員: 町本 亮大
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木4
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
イギリス唯美主義を代表するアイルランド出身の作家オスカー・ワイルドは,現代でも頻繁に上演がかかる四つの風習喜劇を残しました。機知と逆説を基調とするワイルドの文学的手法は会話においてもっとも見事に発揮されるものであり,これらの喜劇のセリフを丁寧に勉強すれば,『ドリアン・グレイの肖像』や「アーサー・サヴィル卿の犯罪」などの小説,「嘘の衰退」や「芸術家としての批評家」などの批評作品の面白さのからくりも見えてきます。 この授業では,_The Importance of Being Earnest_,_An Ideal Husband_(いずれも1895年初演),_Lady Windermere's Fan_(1892年初演)を取り上げ,以下の三つのアプローチにより,ワイルド作品の魅力を多角的に検討します。 1)翻訳においては失われる機知(wit)のはたらきについて,重要なセリフを取り出し丁寧に読み解く。 2)政治的腐敗やスキャンダル,ゆすりといったテーマを歴史的文脈に位置づけ,クイア批評・フェミニズム批評・ポストコロニアル批評といった現代の批評的アプローチの多様性を知る。 3)アダプテーション映画も活用し,目だけでなく耳も使って戯曲に親しむ。
目標
・ワイルド流の機知と逆説の技法を,劇の台詞を通じて体得する ・戯曲を時代的文脈に位置づける批評的手法を体得する ・戯曲を現代文学理論を用いて批評する技法を修得する
授業外の学習
スライドの予習50分 復習と映像作品の視聴・レポート作成に向けた文献収集150分
所要時間: 200分
スケジュール
- イントロダクション *以下は予定。変更の可能性あり。
- Lady Windermere's Fan 1
- Lady Windermere's Fan 2
- Lady Windermere's Fan 3
- Lady Windermere's Fan 4
- The Importance of Being Earnest 1
- The Importance of Being Earnest 2
- The Importance of Being Earnest 3
- The Importance of Being Earnest 4
- An Ideal Husband 1
- An Ideal Husband 2
- An Ideal Husband 3
- An Ideal Husband 4
- まとめ
教科書
Moodle上で配信します。
参考書
書籍情報はありません。