SPECIAL TOPICS IN BRITISH STUDIES 2
文学部 - 英文学科
HEL61102
コース情報
担当教員: 浦口 理麻
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業内期末試験
授業期間中
その他
事前課題(授業の概要①参照):30% 映像に関する確認のテスト(授業の概要③参照):15% リアクション(授業の概要⑤参照):15% ・出席に関して 学期中の欠席は3回までは認めます(欠席3回,遅刻1回は単位取得不可)。遅刻は2回で欠席1回の扱いです。また,30分以上の遅刻は欠席扱いとします。 ・遅れて提出された課題に関しては評価を×0.7とします。
詳細情報
概要
イギリス文学の中でこれまで周縁に追いやられてきた作品を中心に扱い,改めて「イギリス」とは何か,「イギリス文学とは何か」ということを考えていきます。スコットランド,ウェールズ,北アイルランド,アイルランドと関連する作品を主に取り上げる予定です。また,すでによく知られている作家(デフォー,スウィフト,コンラッド等)のマイナーな作品を紹介しながら,彼らとイギリスとの関係を探ります。 授業で扱う作品のほとんどが有名な作品ではありませんが,作品の抜粋を丁寧に読みながら,「イギリス」が多様性に満ちていること,一枚岩ではないことを明らかにしていきます。 授業構成は以下の通りです。履修の際に参考にしてください。 ①事前課題(授業外) 一週間前に課題をMoodleに載せます。授業前までにMoodleに提出してください。 ②講義(50分) 事前課題についての解説を行います。その際に,課題を理解するのに必要となる社会背景の説明をします。 ③映像や資料を用いた解説+確認のテスト(25分) 授業で扱う作品,トピックに関連した映像や資料を観て[読んで]もらい,こちらが用意した質問に対する解答を提出してもらう予定です。この際,パソコンを使ってMoodleに解答を提出してもらう予定なので,パソコンが必要となります。 ④映像・資料の解説(25分) ③で扱った映像・資料の解説を行います。 ⑤リアクションの提出(授業外) 授業で扱った内容に関する質問に答えてもらったり,感想を書いてもらったりする予定です。次の回の授業までに提出してもらいます。
目標
あまり知られていない作家の作品や,有名な作家の作品の中でもマイナーな作品に触れることで,多角的に「イギリス文学」について,または「イギリス」について学んでいくことを目標としています。
授業外の学習
毎回課題が出ます。課題はすべてMoodleに載せます。課題の量は多いですが,授業内容と大きく関わるので,必ず取り組んで授業に臨むようにしてください。授業準備時間の目安は3時間半~4時間です。
所要時間: 3時間半~4時間
スケジュール
- Daniel Defoe(非国教徒) イングランド人,イギリス人とは何か(The True-Born Englishman)
- Jonathan Swift(アングロ・アイリッシュ) アイルランド人とイギリス人の間(A Modest Proposal)
- Walter Scott(スコットランド人) イギリス歴史小説の始祖(Ivanhoe)
- Joseph Conrad(ポーランド系イギリス人) 外国人に対する排他性(Amy Foster)
- Roald Dahl(ウェールズ人) 第二次世界大戦をどう描くか①(Katina)
- Ronald Harwood(南アフリカ生まれのユダヤ系イギリス人) 第二次世界大戦をどう描くか②(The Dresser)
- William Trevor(アイルランド人) アイルランド内戦と北アイルランド紛争(The Mourning)
- J. G. Ballard(上海生まれのイギリス人) SF小説,ディストピア小説(The Intensive Care Unit)
- Ayub Khan-Din(パキスタンの血をひくイギリス人) イギリスとイスラム教(East Is East)
- Ian Banks(スコットランド人) スコットランドからイングランドへの旅(Whit)
- Jackie Kay(スコットランド人) スコットランドの桂冠詩人(Trumpet)
- Kazuo Ishiguro(日系イギリス人) 文学から考えるBrexit(The Buried Giant)
- テスト
- フィードバック
教科書
資料はすべてMoodleで配布します。
参考書
書籍情報はありません。