ENGLISH STUDIES SEMINAR 1
文学部 - 英文学科
HEL58103
コース情報
担当教員: 永富 友海
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
レポート
その他
出席は必須とし,上記の割合には加えていません。やむを得ない理由で欠席する場合は,担当箇所の発表原稿を教員ないしは他の受講者に送り,代読を依頼すること
詳細情報
概要
当演習でとりあげるCharles Dickensの代表作Great Expectationsは,さまざまな角度からの読解を可能とする興味深い作品である。本授業を通じて,受講生各人がそれぞれの関心に従い,議論の切り口をみつけていくことが求められる。テクストの時代背景,社会的・文化的諸問題に関する文献も並行して読んでいくが,なかでも今回の授業では,植民地としてのオーストラリアに重点を置く予定である。ゴシック的要素の強い本作において,当時の社会問題がリアリズム小説としての側面とどのような関係を取り結んでいるのか,一方でゴシック的要素との関与性はどうなっているのかといった点に着眼することで,このテクストの成立過程で働いている力(何を隠し何を明らかにしたいのか)の動きを辿ってみたい。
目標
(1) Charles Dickens の伝記的背景および彼の作品群における当該テクストの位置づけを理解する (2) テクストを支える社会的文化的背景,特に今回の演習では本国と植民地との関係を視野にいれた考察をおこなう (3) 本テクストの精読を通して,Dickensの英語の特徴を学ぶ (4) 研究論文の読解を通して,文学作品の分析方法を知る (5) 卒業論文作成に必要なMLA論文のスタイルおよび日本語論文のフォーマットの基本を習得する
授業外の学習
受講者全員が,毎回の授業で扱うテクストと文献の内容を把握しておくこと。そのためには授業前日に簡単に斜め読みするだけでは不十分である。テクストに付属の注を参照しながら原文をしっかり読み込むこと。翻訳は必要に応じて参照してもよいが,あくまでも参照の域に留めること。
所要時間: 予習には最低でも3~4時間はかけること
スケジュール
- イントロダクション 受講生の関心に応じて重点の置き方を変える場合には,以下の予定に変更が生じることもある
- テクスト精読
- テクスト精読
- テクスト精読
- テクスト精読
- テクスト精読
- テクスト精読
- 批評読解+ディスカッション
- 批評読解+ディスカッション
- 批評読解+ディスカッション
- 批評読解+ディスカッション
- 批評読解+ディスカッション
- 発表
- 発表 MLA Handbookを用いて,レポート,引用文献の基本的なフォーマットを確認する
教科書
テクストは担当教員が一括購入し,初回の授業で配布します。あらかじめ一斉メールで連絡した代金を持参してください。
Great Expectations
著者: Charles Dickens
出版社: Penguin, 2002
参考書
授業中に適宜指示し,参考文献は随時Moodleにアップします。