SOPHOMORE SEMINAR 1
文学部 - 英文学科
HEL20320
コース情報
担当教員: 町本 亮大
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
レポート
詳細情報
概要
芸術作品を評価するもっとも重要な基準はオリジナリティである,芸術作品とは作者の内なる個性の表現である——こうした芸術についての〈あたりまえ〉ともいえる考え方は歴史のなかで形作られたものであり,じつのところたかだが二世紀ほど前に生まれたものにすぎません。英文学科で文学や芸術について学ぶ際には,われわれにとって作品が普遍的に持っているように思える魅力が,実際にはその生産者/受容者の生きる価値体系のネットワークに埋め込まれたものであることを意識することが大切です。 そのことを西洋の芸術や芸術論にまつわる題材を用いて具体的に学ぶために,この授業の前半では,井奥陽子『近代美学入門』(ちくま新書,2023年)を丁寧に通読します。ここで学んだ内容をもとに,授業の後半では,文学理論や芸術批評にまつわる諸論点について,学生自身が興味を持った内容を自由に設定し,発表してもらいます。 授業は学生の発表を中心に進めます。文学理論や芸術批評を勉強するための参考文献は,随時授業内で紹介します。
目標
・西洋美学史,文学理論史の基礎知識を習得する ・自分なりのアーギュメントを組み立てる能力を鍛える ・議論とプレゼンテーションの能力を鍛える
授業外の学習
発表で用いられる他の文献の精読(100分) 復習とレポート執筆にむけたブレインストーミング(100分)
所要時間: 200分
スケジュール
- イントロダクション
- 芸術——『近代美学入門』1
- 芸術家——『近代美学入門』2
- 美——『近代美学入門』3
- 崇高——『近代美学入門』4
- ピクチャレスク——『近代美学入門』5
- 学生による発表1
- 学生による発表2
- 学生による発表3
- 学生による発表4
- 学生による発表5
- 学生による発表6
- 学生による発表7
- まとめ
教科書
*学内の紀伊国屋書店で購入してください(授業内では,紙の書籍のページ数に言及します)。 *ただし,学内書店で売り切れの場合は,全国の書店やオンライン書店で容易に入手可能です。
『近代美学入門』
著者: 井奥陽子
出版社: (ちくま新書,2023年)
参考書
書籍情報はありません。