教育学特殊講義VII -インクルーシブ教育-

総合人間科学部 - 教育学科

HED63100

コース情報

担当教員: 村山 拓

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水1

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

5%

授業参加

5%

リアクションペーパー

10%

レポート

30%

授業内期末試験

授業期間中

30%

小テスト等

20%

その他

概ね上記の評価割合に即して評価するが,学期末の試験またはレポートのスコアが著しく低い場合には,単位取得に至らない場合があるので,注意すること。

0%

詳細情報

概要

障害や疾患,さまざまな社会的条件等による制約のある学習者を包摂する教育としてのインクルーシブ教育に注目する。その理念や可能性,実践的・社会的課題について検討する。インクルーシブ教育は,特別な支援を必要とする学習者に対する配慮や支援や,合理的配慮を拡充することの重要性とあわせて,公教育などの学習システムそのものを変革することの重要性を企図しているといえる。そのため,インクルーシブ教育のレンズを通してみえる学習者の制約や困難と,それを乗り越えようとするチャレンジの検討する機会としたい。

目標

インクルーシブ教育について,その基本的な理念や考え方を,取り組みの事例に即して説明することが出来るようになることを目標とする。あわせて,インクルージョンの考え方を導入することによって,教育システムにどのような変化の可能性や,制約が想定されるか,受講者一人ひとりがその展望を深められることを目指す。

授業外の学習

具体的には授業の中で指示するが,教科書ほか関連資料を読み,考えを深めてもらうような課題を予定している。

所要時間: 授業1回につき,190分以上の学習時間を想定した予習復習の内容を想定している。

スケジュール

  1. オリエンテーション/授業の進め方等 イントロダクション/インクルーシブ教育の基本理念
  2. インクルーシブ教育をめぐる国際的動向
  3. 協同的な学習に注目した検討
  4. 対人関係,ソーシャル・スキルに注目した検討
  5. 学習者の認知機能,学習スタイルに注目した検討
  6. 行動変容に注目した検討
  7. アセスメントや構造化に注目した検討
  8. 支援技術や拡大代替コミュニケーションに焦点を当てた検討
  9. 教室環境に注目した検討
  10. 学びのユニバーサル・デザイン(Universal Design for Learning)に注目した検討
  11. 学級へのアプローチ/RTIモデルと関連づけた検討
  12. 組織的対応に焦点を当てた検討
  13. 活動システムとしてのインクルーシブ教育に注目した検討
  14. 方略同士の関連に注目した検討/全体のまとめ

教科書

教科書は授業の中で使用します。

  • インクルーシブ教育システムを構築するために知っておきたい27の教育法略

    著者: デビット・ミッチェル/(落合俊郎監訳)

    出版社: ブックウェイ・2016年

参考書

  • 特殊教育・インクルーシブ教育の社会学

    著者: サリー・トムリンソン/古田弘子ほか監訳

    出版社: 明石書店・2022年

  • 真のダイバーシティをめざして―特権に無自覚なマジョリティのための社会的公正教育

    著者: ダイアン・J・グッドマン/出口真紀子監訳

    出版社: 上智大学出版・2017年

  • What Really Works in Special and Inclusive Education

    著者: David Mitchell,Dean Sutherland

    出版社: Routledge・2020年

© 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.