教育学特殊講義VI -発達と教育-
総合人間科学部 - 教育学科
HED63000
コース情報
担当教員: 本山 方子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
リアクションペーパー
30%
レポート
60%
詳細情報
概要
保育・教育の実践において,どのようなことが「学習」とされるのだろうか。「学習」とそうでないものはなぜ切り分けられるのだろうか。本講義においては,これらの問いをもとに,幼児期と学童期における「学習」について,二つの点から迫る。一つには,何が学習とされるのか,その内実を論じる。もう一つには,子どものある変化に「学習」と命名することの意味を探究する。 「学習」は予定調和的に起こるものではない。子どもの何かしらの変容と,その変容に向ける大人のまなざしとの相互作用で表れる。本講義では,前半の回では保育実践における子どもの遊びを読み解きつつ,後半の回では小学校での教育実践を参照しつつ,「学習」の形成と生成を論じ,その文脈依存性と,発達との相互性について考察する。
目標
1.幼児期と学童期の教育における「学習」の諸相を把握し,その文脈依存性と,発達との相互性について理解する。 2.子どもの学習の形成に及ぼす,大人のまなざしとその影響について,大人の関与や意味づけなどの観点から理解する。 3.保育や教育の実践の構成や,子どもの遊びや活動の工夫と意味について,発達と学習の観点から解釈し,理解する。
授業外の学習
Moodleにあげた各授業に関連するテキストなどを精読する。 授業後に,配付プリントやテキストをもとに,自らの考えをリアクション・ペーパーに記述する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 保育における活動のデザイン
- 遊びを通した事物や事象の理解
- 幼児の生活とその表現
- 保育におけるプロジェクト活動と生活世界の拡張
- 保育内容の開発と教材研究
- 遊びにおける問題解決と思考力の芽生え
- 学校という場と学童期の学び
- 学校教育における問題解決の状況依存
- 学習の多義性と文脈依存性
- 学校教育における学習の自己言及性
- 学習のリフレーミング
- 個性と学級文化の連動的生成
- 学び手としての子どもの自立
- 意味づけられみいだされる学習
教科書
随時,紹介する
参考書
生活のなかの発達:現場主義の発達心理学
著者: 外山紀子・安藤智子・本山方子編
出版社: 新曜社・2019年
保育内容 領域 表現 日々わくわくを生きる子どもの表現
著者: 堂本真実子(編)
出版社: わかば社・2018年