国際教育学演習 III *
総合人間科学部 - 教育学科
HED54300
コース情報
担当教員: 杉村 美紀
単位数: 2
年度: 2024
学期: 2クォーター
曜限: 火1, 火2
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
その他
3年時に各自作成した,各人の研究テーマと関連のある先行研究についての文献調査と研究ノートを基に,先行研究の分析をさらに継続します。また,収集した先行研究相互の違いや特徴を明らかにするとともに,それらが自分の研究と比してどのように位置づけられるかを分析し,卒業論文のなかに「先行研究の分析」として論文に組み込めるようにします。
詳細情報
概要
本演習では,研究論文の作成にあたり,研究の手法や分析の視点を習得することを目的とします。参加者各自が設定した国際教育学に関する研究課題について,それぞれが調査研究を進める。授業の進め方としては,参加者の関心に基づいた研究論文を課題文献として授業担当者のほうで指定し,その論文を基に,内容の理解・検討とともに,研究の具体的な進め方や方法を学びます。また,先行研究のなかから文献研究,質問紙調査,フィールドワークについて取り扱ったものをとりあげて検討し,それぞれの技法の特徴と課題を学びます。本演習では,3年次の演習で培った問題発見能力と探求力,事象を教育学的に読み解き問題解決の筋道を模索する能力,人間の尊厳を希求する態度を基盤として,個々人の研究課題に取り組むことを通して,人間尊重の教育を実現する筋道について総合的・多角的に考究し,自らの考えを的確に表現できるようにすることを目標とします。 なお,このクラスは第2クォーターに2コマ続きで実施します。課題の提出はロヨラやMoodleを利用し,対面授業で授業を進めます。また各自の卒業論文に向けた研究については,授業以外に個別の面談を設けます。また3年次と同様に,課題の提出等はMoodle上で行いますので,Moodleへの登録をお願いいたします。本授業に関してご質問等ある方は[email protected]までご連絡ください。
目標
3年次の国際教育学演習で習得した調査分析力を活用し,参加者各個人の研究調査能力の向上を図る。本授業における達成目標は以下の通りです。 1)各人が自分で決めた卒業研究のテーマについて,比較教育学・国際教育学の理論に基づくゼミでの討議(ディスカッション)を通じ,発表および構成力を習得します。 2)自分のテーマに関連する分野の先行研究を整理・分析し,自分の研究論文作成に活用します。 3)ゼミでの討議を通じ,各自の研究計画についてのより良い発表方法を習得するとともに,他者の研究計画について批判的検討に関する視点を習得します。
授業外の学習
1)各個人の研究テーマに基づいた文献資料収集(70分) 2)先行研究の分析を行います。(90分) 3)前回授業の振り返り(30分) 4)研究内容によっては,実際の個別調査(インタビューや質問紙調査,面接調査など)やフィールドワークなど,各自,研究計画を立てて進めることが必要です。このため,本授業では,第2クォーターからの授業開始前に別途,春学期中4・5月にも個別に研究手法を学ぶ機会を設ける予定です。参加者にはそうした機会を通じ,各自,研究の進め方について考えていただくようお願いいたします。
所要時間: 190分
スケジュール
- 本演習の目的と進め方 参加者の研究課題 課題文献の紹介および検討
- 論文の枠組みとResearch Questionの立て方
- 先行研究の分析方法
- 論文執筆の技法
- 論文計画の発表〈1〉 発表の中では次の3つの点に留意してください。 ①先行研究相互の関係と,そこでの論点を明らかにするとともに,②先行研究で指摘されている論点や研究の分析枠組みに対して,自分の卒業論文研究がどのように位置づけられかについて発表します。③さらにそれらを基に,具体的にどのような論文構想になるかを明らかにします。
- 論文計画の発表〈2〉
- 論文計画の発表〈3〉
- 論文計画の発表〈4〉
- 論文計画の発表〈5〉
- 論文計画の発表(6)
- 論文計画の発表(7)
- 論文計画の発表(8)
- 書く計画発表の比較と質疑応答
- 授業のまとめ:教育学研究の意義と課題
教科書
教科書等は特に指定しませんが,共通に取り上げる文献資料については,受講者の卒業研究にむけてのテーマをふまえて設定します。
参考書
書籍情報はありません。