教育社会学演習 I

総合人間科学部 - 教育学科

HED52900

コース情報

担当教員: 相澤 真一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

20%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

詳細情報

概要

教育を社会科学の対象として分析・考察できるようになるために,計量分析と歴史という2つの視点を組み込んだ演習を行っていきます。 春学期には,教育と社会の関係を扱った文献(実証的な分析や方法論を含み,卒業論文の手本として読めそうなものあるいは卒業論文の執筆に役立つ教科書になるもの)を,ほぼ毎週1冊ずつのペースで扱っていき,基礎知識と研究の仕方を身に付けていきます。発表者は,文献全体を読み,わかりやすく,授業や講義をするように紹介することを求めます。その上で,質疑応答を行い,最後に,発表者の発問に応じた課題を提出してもらいます。

目標

1.教育を社会学として捉えていくために必要な知識を得る。 2.教育社会学の研究をする上で,どのような研究があるかを理解できるようになる。 3.自分で教育社会学の研究を構想できるようになる。

授業外の学習

毎週の文献は,担当者でなくとも入手し,目を通してくること(毎週150分相当)。 今学期は,文献の内容をA3裏表(A4両面)にまとめたレポーターレジュメを毎週誰かが担当して作成する(1週あたり90分相当の作業)。分担は第1回に決めるので,どの文献に興味があるかを考えておくこと。

所要時間: 240分

スケジュール

  1. イントロダクション・担当者決め
  2. 研究とは何か,研究の進め方を知る(1):小熊英二『基礎からわかる論文の書き方』 この回は全員にコメントを提出してもらいます。
  3. 研究とは何か,研究の進め方を知る(2):上野千鶴子『情報生産者になる』 この回と第12回で半分ずつの方にコメントを提出してもらいます。
  4. 自分なりの関心で研究計画書を書いてきて報告する
  5. 社会学の理論を学ぶ:佐藤俊樹『社会学の新地平』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  6. 教育格差の見取り図を得る:松岡亮二ほか『東大生,教育格差を学ぶ』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  7. 教育史の見取り図を得る:小国喜弘『戦後教育史』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  8. 努力主義のありようを考える:大川清丈『「頑張る」「頑張れ」はどこへいく』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  9. 実証経済学の視点から考える:牧野百恵『ジェンダー格差』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  10. 現代の事象を教育格差とジェンダーから考える:矢口祐人『なぜ東大は男だらけなのか』 レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。
  11. 性の多レポーター1名とコメンテーター1から2名で読んでいきます。様性を社会学と教育社会学の視点から考える:森山至高『LGBTを読み解く』
  12. 社会学的思考を深める:プラマー『21世紀を生きるための社会学の教科書』の講読 第3回と第12回で半分ずつの方にコメントを提出してもらいます。
  13. ゼミ生たちのテーマ報告(1)履修者の半分の方にやってもらいます。端数となる方がいた場合は(2)にまわします。
  14. ゼミ生たちのテーマ報告(2)履修者の残り半分の方にやってもらいます。

教科書

各回の欄に読む予定の文献を示した。興味のある文献は春休み中に入手し,目を通しておくとよい。特に,全員コメントを行う予定の文献は購入を勧める。ただし,入手の難しい場合は,担当教員に相談にくれば対応を考える。 以上とは別に,候補としながら最終的にリストに入れなかった文献としては以下のものがある。場合によっては入れ替える可能性もある。 小西一禎『妻に稼がれる夫のジレンマ』 布施川天馬『東大合格はいくらで買えるか』 小林哲夫『早慶MARCH大激変』 朝比奈なを『進路格差』

    参考書

    書籍情報はありません。

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