学校臨床社会学演習 I

総合人間科学部 - 教育学科

HED52300

コース情報

担当教員: 酒井 朗

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

20%

授業参加

20%

リアクションペーパー

20%

レポート

40%

その他

毎回授業に出席すること。 毎回,指定された文献を読んでくること。 ゼミでの議論を振り返り,コメントをムードルに記入すること。

0%

詳細情報

概要

日本の学校教育を対象にした教育社会学の研究のうち,現代社会において解決が求められる種々の教育課題・教育問題に関する論文を講読する。また,教育社会学の基本的な概念や理論についても学ぶ機会を設ける。不登校問題,ジェンダーと教育,外国につながる子どもの問題,教師の多忙やメンタルヘルス問題などのテーマを積極的に取り上げる。また,時事問題にも通じてほしいので,毎回の授業の最初に新聞記事紹介のコーナーを設ける。 毎週レポーターを決めて,課題文献について議論して理解を深める。 前半はテキストをもとにレポートや論文の書き方を学んだうえで,講読する文献に書かれたことを自分で分析,検討しながら読むという能動的な読み方(クリティカル・リーディング)の習熟に力を入れる。併行して受講者の関心を聞いた上で関連する文献の購読を進める。

目標

1.教育問題を教育社会学の視点から分析し,自分なりに解釈できる力量を身に付ける。 2.臨床的なアプローチの特徴を理解する。 3.クリティカル・リーディングについて習熟する。 4.研究論文を的確に要約したり,議論に参加して自分の意見を分かりやすく相手に伝えるなどのスタディスキルを習得する。

授業外の学習

予習としては,毎回,指定された文献を読んでくること。また,レポーターは要約とコメントを作成し,資料として印刷してくること。 復習としては,ゼミでの議論を振り返り,自分なりに考えをまとめることを課す。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション:ゼミの進め方についての説明,各自の自己紹介
  2. テキスト第1章 レポート・論文を書く前に
  3. テキスト第2章 説得力のあるレポート・論文を書くために
  4. テキスト批評(1) 学校問題
  5. テキスト批評(2) ジェンダーと教育
  6. 各自の研究関心の報告(1)
  7. 各自の研究関心の報告(2)
  8. 卒論の進め方
  9. 学校臨床社会学の関連文献に基づくディスカッション (1) 教育の不平等
  10. 学校臨床社会学の関連文献に基づくディスカッション (2) 社会的排除と包摂
  11. 学校臨床社会学の関連文献に基づくディスカッション (3) 社会変動と教育
  12. 学校臨床社会学の関連文献に基づくディスカッション (4) 教育経験を読み解く
  13. 注と引用の仕方,研究倫理
  14. 調べたい課題に応じた調査方法のレパートリー

教科書

井下千以⼦『思考を鍛えるレポート・論文作成法 第3版』慶應義塾⼤学出版会,2019年

  • 『新・教育の社会学 -〈常識〉の問い方,見直し方 』

    著者: 苅谷剛彦,濱名 陽子,木村 涼子,酒井 朗

    出版社: 有斐閣,2023

参考書

河野哲也『レポート・論文の書き方入門 第4版』慶応大学出版会,2018年

  • 教育臨床社会学の可能性

    著者: 酒井朗

    出版社: 勁草書房,2014

  • よくわかる教育社会学

    著者: 酒井朗, 中村 高康, 多賀 太

    出版社: ミネルヴァ書房,2012

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