学校臨床社会学 II
総合人間科学部 - 教育学科
HED51100
コース情報
担当教員: 酒井 朗
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
30%
授業参加
20%
レポート
50%
詳細情報
概要
学校やその他の教育現場をフィールドとする調査や生徒や教師を対象とした調査に用いる質的研究法のうち,エスノグラフィー(観察,インタビュー法),ライフストーリーの手法の基礎を学習する。質的研究法を用いた論文の批判的な講読,各自のテーマにそってリサーチクエスチョンを立てたうえでの調査の実施,レポートの作成という一連の研究的な取り組みが課される。かなりインテンシブな授業であり,授業以外での各自の取り組みが求められる。 コロナ禍の状況に応じて,可能な方法を選択する。
目標
・質的方法の基本的な考え方を理解する。 ・研究的な問いの立て方を理解する。 ・研究論文の批判的な読み方を学ぶ。 ・実際に自分で調査することにより,調査上の様々なノウハウを理解する。
授業外の学習
指定されたテキストの章を精読する。 質的調査を用いた研究論文を読み,クリティカルレビューを書く。 リサーチクエスチョンを立てて,フィールドワークやインタビュー調査を行う。 レポートをまとめる。
所要時間: 190分
スケジュール
- 質的研究法とは何か? 他者の合理性の理解
- 教育経験や指導経験を聞き取る研究の実際
- 質的調査の基礎(1) テキスト 第1章 フィールドワーク
- 質的調査の基礎(2) テキスト 第2章 参与観察
- 質的調査の基礎(3) テキスト 第3章 生活史
- 研究計画の立て方,調査の倫理
- 研究計画の報告1
- 研究計画の報告2
- 概念化の重要性
- 調査の中間報告(1)児童生徒の人間関係
- 調査の中間報告(2)アイデンティティ問題
- 調査の中間報告(3)教師に関わる諸課題
- 調査の中間報告(4)若者文化・学生文化など
- 研究のまとめに向けたレクチャー:レポートの構成,概念化の重要性,引用文献の書き方
教科書
岸政彦ほか『質的社会調査の方法:他者の合理性の理解社会学』有斐閣,2016
小田博志『エスノグラフィー入門 <現場>を質的研究する』春秋社,2010
参考書
書籍情報はありません。