思考と表現【再履修者用H】
共通 - 全学共通
GST102H6
コース情報
担当教員: 中野 遙
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
その他
意見文1本,レポート1本,計2本の文章の提出を求める(課題文の要約作業,ピア・エディティングを踏まえて推敲した最終稿を評価対象とする)。 評価の割合は,次の通りである。 ・意見文 20% ・レポート 30%
詳細情報
概要
この講義では,他者の思考や多様な情報に向き合いながら,自分の考えを組み立てて表現するプロセスを体験します。 その体験を通じて,物事への多角的な着眼力を養い,他者に寄り添う力や傾聴力,自ら問う能力を培い,生涯の学びの基盤となる「気づき」を得ることを目指します。 具体的には,本講義では,「聞く」・「読む」・「話す」・「書く」の4つの能力を有機的に結びついた言語活動と捉え,次のような活動をおこないます。 ・様々な文章を題材とし,その抜粋を読解する。また,その要約を作成する ・グループワークで,教員から与えられたテーマについて対話する ・自分自身の考えを深め,論理的に表現する方法を学ぶ ・他の学生が書いた文章を読み,よりよい作品になるよう協力して推敲する ※ 授業はすべて日本語で行われ,Moodleを用いる。 ※ 授業の順序や内容の細目は予告なく変更される可能性がある。
目標
他者と対話するグループワークや,文献を読んで他者の考えを丁寧に理解する活動を通じて, ① 他者の意見に耳を傾けて,自らの思考の偏りや理解の不足についての「気づき」を獲得し,生涯の学びの基盤となるようなクリティカルシンキングの力を身につけること ② 「気づき」を学びにつなげることの重要性を理解し,学んだことの意義や価値を他者に対して表現できるようになること
授業外の学習
課題文の読解・評価対象となる意見文やレポートの執筆や推敲などについて,授業の前後に時間をとり,取り組むこと。 その他,授業の課題に縛られない,自由な思索と他者との対話の時間を大切にしてほしい。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:授業概要と評価方法の説明,導入 (「問い」に対して自分で答えを導き,それを他者と共有する) ※尚,以下は予定であり,授業内容や順序を変更する可能性もある。
- 意見文を書く①:読解 (課題文を読解し,要約をする。それを他者と共有し,自己の文章を客観視する)
- 文献と情報の探し方を学ぶ:図書館利用入門 ※実施回は変更される可能性があるので注意すること。
- 意見文を書く②:意見文の執筆 (課題文の読解を踏まえ,自分なりに問題を発見する。自ら主題を決めて,意見文を執筆する)
- 意見文を書く③:意見文の相互評価と推敲 (執筆した意見文を互いに評価し,それを踏まえて各自で推敲する)
- 学問大系と複数の思考パターンを知り,自分の考えを見つめ直す (自身の分野と他分野との関連性について考え,学ぶ。他分野との関連を踏まえ,自己の思考・学びを相対化する。周辺分野から,自己の分野を捉える)
- 視野を広げて物事を多角的に見る (自身と異なる立場に立ち,視野を広げる事を試みる。その上で,感じた事・考えた事を他者と共有する)
- レポートを書く①:思索・対話の準備 (課題文を読解し,そこから自らの力で問題を発見する。自身の主題に基づき,参考資料を収集する)
- レポートを書く②:対話の実践 (主題を披露し合い,それぞれに評価し合い,学びを得る。互いに協力して参考資料を探す)
- つの言語活動とその媒体について① (「聞く」「読む」ことと「話す」「書く」ことについて,それに関連する媒体とその関係性について学ぶ)
- つの言語活動とその媒体について② (前回学んだ事を活かしながら,実際に自分たちで言語活動を実践してみる)
- レポートを書く③:レポートの執筆 (これまでの学びを活かし,レポートを執筆する)
- レポートを書く④:レポートの相互評価 (執筆したレポートを違いに評価し合い,推敲のヒントを得る)
- レポートを書く⑤:レポートの推敲 (レポートの相互評価をもとに推敲する)
教科書
適宜,授業内で課題文・参考資料を配布する。
参考書
適宜,授業内で参考資料を紹介する。