国際貿易の最前線(関税政策・税関行政の最近の動き)
共通 - 全学共通
GSS30410
コース情報
担当教員: 川瀬 剛志
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
30%
リアクションペーパー
30%
レポート
40%
詳細情報
概要
昨今のグローバル化の進展に伴うサプライチェーンの多様化や各種経済連携協定の発効に加え,新型コロナウイルス感染症やロシアによるウクライナ侵攻など,世界経済を取り巻く環境が大きく変化する中,国際貿易は伸長を続けている。 国際貿易に携わる税関は,輸出入貨物の検査や関税等の徴収,不正薬物や銃器,テロ関連物資等の密輸出入に対する各種取締りのほか,常に最新の国際情勢を踏まえて貿易円滑化にも重点的に取り組んでいるとともに,越境電子商取引の急増やデジタル化への対応等,種々の変化にも対応すべく日々進化し続けている。 本科目では,財務省関税局・税関の職員を講師として,国際貿易の健全な発展と安全・安心な社会の実現に向けた我が国の関税政策・税関行政について,担当講師が実務経験を活かして解説する。
目標
講義を通して,我が国の関税政策・税関⾏政について理解を深めるとともに,国際貿易の最新の動向や貿易実務等に触れることにより,社会人として必要な知見や視座を持てるようにし,また,受講生のキャリア選択の一助となることを目標とする。
授業外の学習
国際貿易や関税をめぐる国際的な動向に関するニュース等を日頃から関心を持って見聞きし,基本的な貿易用語を理解しておくことが望ましい。また,講義の中で,疑問に思った部分などは自ら調べ,考えることで理解を深めていくこと。
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- イントロダクション(関税・税関を取り巻く環境)
- 関税制度の概要(関税の役割・仕組み)
- 税関行政1(国際物流・経済活動の関所)
- 税関行政2(不正薬物・けん銃等の密輸に対する水際取締最前線)
- 税関行政3(知的財産保護)
- 税関行政4(関税決定のプロセス-貨物の分類-)
- 税関行政5(関税決定のプロセス-原産地規則-)
- 税関行政6(関税決定のプロセス-課税価格の決定-)
- 税関行政7(国際物流のセキュリティ強化と貿易円滑化の両立)
- 税関行政8 (税関における経済安全保障への取組)
- 関税をめぐる国際的な動向Ⅰ(GATT・WTO)
- 関税をめぐる国際的な動向Ⅱ(FTA/EPA)
- 関税・税関分野の国際協力
- 国際業務経験者による体験談
教科書
特に指定しない
参考書
特に指定しない