生と死の現代文化論

共通 - 全学共通

GSS30400

コース情報

担当教員: 佐藤 啓介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

詳細情報

概要

少子化と高齢化が進展する現代日本社会を中心として,生と死にまつわるさまざまな文化現象や社会現象を取り上げ,その現象の実態を明らかにしつつ,その現象の背景にある死生観の変化や社会的要因を考える。それを通して,生きづらいとされるこの現代社会の構造的問題を理解すると同時に,社会内で困難を抱える人々の生についての理解を深め,よりよい社会を構築する視点を考えたい。それと同時に,こうした文化的・社会的問題を,他人事としてではなく,自分自身の課題としてひきつけて考えられるような主題を多く取り上げる予定である。 なお,生や死について描かれている「文化的作品」(芸術,音楽,文学,アニメなど)の分析も若干おこなうが,そうした作品分析が中心ではないので注意すること。

目標

1. 少子高齢化社会において起こっている生と死にまつわる諸現象を適切に把握し,その構造的要因を理解できるようになる 2. 生と死にまつわる諸現象のなかで,実際に生に困難を抱える人々のあり方を理解し,少しでもよい生が実現できる社会のあり方を検討できるようになる 3. 生と死にまつわる現代的諸現象を自分自身に引き付けて考え,自分自身の生のあり方を反省的に考えられるようになる

授業外の学習

毎回の授業前,授業後に指定した文献を事前・事後に読むことを求めます 予習:事前にmoodleに掲出する資料を読んでくる 60分 復習:授業内で言及した参考文献や資料を読む 100分 復習:授業内で言及した事象やニュースについてオンライン等で各自で調べる 30分

所要時間: 各回190分以上の予習や準備,復習

スケジュール

  1. イントロダクション
  2. 生と死の現代文化とは何を問題にするのか
  3. 誕生をめぐって(1):出産と中絶をめぐる法的諸問題
  4. 誕生をめぐって(2):死産と水子供養
  5. 誕生をめぐって(3):誕生と格差
  6. 弱さと生きづらさ(1):自律と依存
  7. 弱さと生きづらさ(2):スピリチュアルブームと自己啓発
  8. 弱さと生きづらさ(3):自死をめぐる諸問題
  9. 自己の死をめぐって(1):健康と病の自己管理化
  10. 自己の死をめぐって(2):死のタブー化と終活ブーム
  11. 他者の死をめぐって(1):葬送と追悼の変容
  12. 他者の死をめぐって(2):死者をAIでよみがえらせる
  13. 他者の死をめぐって(3):オカルトブームと心霊スポット
  14. まとめと振り返り

教科書

授業内で指示・配布します

    参考書

    授業内で指示します

      © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.