現代社会と人権

共通 - 全学共通

GSS30330

コース情報

担当教員: 矢島 基美

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

20%

レポート

30%

定期試験

定期試験期間中

50%

詳細情報

概要

私たちがしばしば口にする「基本的人権」は,18世紀末の市民革命を通じて確立し,今日では世界各国の憲法に規定されています。このため,その保障については字義どおりに語られてよいはずですが,その実際のあり様に目を向けるとき,さまざまな問題が横たわり,ときにそれが解決されないままになっていることに気づかされます。 この授業では,そうした状況を念頭に置きつつ,昨今の興味深いトピックを取り上げ,そこにみられる問題の要因や背景,これに対する処方箋など,さまざまな観点から考えてみることにします。

目標

この授業では,次のようなことを目標としています。 ①基本的人権の観念,内容について理解すること ②基本的人権の保障のあり方,そこでの議論状況について理解すること ③基本的人権の保障をめぐる身近な問題を取り上げ,検討してみること ④これらを通じて,基本的人権の保障に関する考え方,論じ方を習得すること

授業外の学習

あらかじめレジュメに目を通して授業に臨むこと。授業では,必要に応じて参考文献等を示すので,みずからの関心に合わせて読んでみること。社会で話題となっている問題に関心を寄せ,法学的な視点から考えてみること。

所要時間: 1回の授業につき,全体で3時間10分程度はあててください。

スケジュール

  1. イントロダクション:「基本的人権」とは
  2. 「幸福追求権」の領分
  3. 子をもつこと,もたないこと
  4. 人の死の扱われ方
  5. 家族生活と法の下の平等
  6. 「ヘイトスピーチ」なるもの
  7. 情報化社会と 「忘れられる権利」
  8. 信仰の自由はどこまで保障されるのか?
  9. 政教分離が求められるわけ
  10. 「職業選択の自由」の意味
  11. 生存権という幻想?
  12. 人工知能(AI)の行く末
  13. 人権保障の「国際化」
  14. 「正義」のための戦争

教科書

テキストは,特に指定しません。

    参考書

    参考書は,初回の授業で紹介・説明するほか,各回の授業内容に応じて適宜,紹介します。

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