現代韓国社会の理解

共通 - 全学共通

GSS30320

コース情報

担当教員: 李 ウォンギョン

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木1

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

30%

リアクションペーパー

30%

その他

グループワークとその発表を評価する。 授業参加(30%)は,通常の授業での参加とCOILでの活動を反映する予定である。

30%

詳細情報

概要

本科目は1950年代以降の韓国における政治経済および社会文化的な変化を多面的に学ぶことを目的とする。特に,韓国と日本の関係を中心に,韓国の国内政治の特徴,社会問題,外交の課題などを分析する。1950 年代,韓国は世界で最も貧しい国の一つであったが,急速に経済を発展させ,民主主義への移行も達成した。この過程で,重要なキーワードである日本,米国,北朝鮮,儒教,ナショナリズム,朴正煕,ソフトパワー,インターネットなどを通じて,経済と政治の光と影を考察しながら,韓国をめぐる東アジアの相互関係を多面的なアプローチする予定である。 各授業に個別のテーマを設定しているが,授業実施期間中の韓国社会と日韓関係に関わる問題が発生する場合,タイムリーに取り上げ,受講生間のディスカッションを集中的に行う予定である。受講生は講義中に各々で興味を持った事柄等について,個人的見解を基に自主的に調べ,自分の理解とそれに基づく意見をリアクションペーパーに書くことを通し,情報リテラシーを身につける。 本科目では韓国出身で,企業・研究機関・大使館・国際機関での経験を持つ担当教員の問題提起をもとに,内と外で見る韓国社会の問題についてのディスカッションを行い,日韓関係や両社会の協力の可能性を模索することも期待される。

目標

本科目は現代の韓国をより深く理解するため,政治・経済・文化など様々な角度から韓国社会を学ぶことを目的とする。日本社会との比較だけでなく,グローバルな観点で韓国社会の特徴を理解することで,日韓とアジア社会共通の問題に対する対策を共に考えることが狙いである。 授業実施においては,米国・韓国の大学と連携し,オンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を実施することで,韓国の若者の声を直接聞く機会を持つ予定である。加えて,米国のBoston Collegeの韓国関連科目など海外大学とも連携し,オンライン上でディスカッションを行うことでより多層的な韓国と東アジア社会の理解の機会が与えられることが期待される。

授業外の学習

- 海外大学とのオンライン上での交流や,講義の関連資料は英語のものが多いため,語学に自信の無い者は関連分野の用語を中心に自習が必要である。 - 授業前後の課題やCOILとしてPCを使ったアクティビティを多く行う予定である。資料の共有,課題のための情報収集ではICT機材の活用が必須であるため,PCやタブレットなどが活用できるよう準備する。 - 授業に関する連絡や提出物の受付,学生間の意見交換などはMoodleを通じて行うため,授業開始時までに大学のメールアドレス,Moodleのアカウント名やパスワードを確かめて,小まめにMoodleを確認する必要がある(Moodleのサーバー問題やうまくアクセスできない問題を防ぐため,Loyolaの授業掲示板などを通じても一部の資料を共有する予定)。 - 各回の授業の前には,指定された資料や文献(Moodleにアップロードする予定)を講読したり,授業で指示された内容に関連する情報を各自で検索し,その内容をまとめたりする必要がある。

所要時間: 毎週190分。詳細はMoodle参考。

スケジュール

  1. <Introduction> 授業の概要・目標・進め方を説明する。 ※以下は予定であり,講義の進捗や受講者の理解状況等によって修正・変更する。The schedule is subject to change at the discretion of the instructor. Changes will be notified ahead of time.
  2. <日本の植民地支配とその社会的影響> "Contentious Memories on Japan's Imperialism and Modernization in Korea"というタイトルでボストンカレッジ(BC)とオンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を行う予定である。
  3. <米韓関係と韓国のアメリカ化>
  4. <韓国社会での儒教の変容,正義と学歴主義>
  5. <北朝鮮と韓国の兵役問題>
  6. <日韓関係と反日感情>
  7. <中韓関係とナショナリズム>
  8. <朴正煕,経済成長と民主主義>
  9. <情報化とインターネット社会>
  10. <K-POPとソフトパワー>
  11. <韓国の少子高齢化問題>
  12. <ジェンダーとダイバーシティへの課題>
  13. <Group work/presentation>
  14. <Rethinking Korea and Asia>

教科書

参考文献は,テーマに合わせて授業中紹介する予定で,Moodleでのダウンロード・図書館のリザーブブックが利用できる。

    参考書

    • The Two Koreas: A Contemporary History

      著者: Don Oberdorfer and Robert Carlin

      出版社: Basic Books, 2014

    • 戦後日韓関係史

      著者: 李 鍾元/木宮 正史/磯崎 典世/浅羽 祐樹

      出版社: 有斐閣アルマ

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.