生と死の哲学

共通 - 全学共通

GSS30300

コース情報

担当教員: 佐藤 啓介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

60%

詳細情報

概要

西洋哲学を中心としながら,人が生きるうえで必ず直面する悩みや苦しみをめぐって思索した思想家,あるいはいつか到来する死をめぐって思索した思想家・宗教者たちの考察を手掛かりに,私たちが自らの生と死について考えることを目指す。とりわけ,生については不幸,孤独,挫折,死については,死の不安,死別の悲しみといった否定的な経験を取り上げながら,そうした否定的経験を抱えながら生きる人間の生の意義・価値を根底から捉えなおし,そうした生において他者とともに生きる人間存在の構造を実存思想という観点から受講生とともに考える。

目標

1. 悩みや苦しみを中心とする多様な哲学,宗教思想を学ぶことで得られる,人間の弱さについて考える意義について理解できるようになる 2. 人間の弱さという裏面から照射される,人間の意義,人間の尊厳を根底から考えられるようになる 3. 単なる哲学的な知識の獲得ではなく,自らのこれからの生涯を自身で考えられるようになる 4. 文化圏を超えた多様な思想を比較し,その本質的構造を考察できるようになる

授業外の学習

毎回の授業前,授業後に指定した文献を事前・事後に読むことを求めます 予習:事前にmoodleに掲出する資料を読んでくる 60分 復習:授業内で言及した参考文献や資料を読む 100分 復習:授業内で言及した事象やニュースについてオンライン等で各自で調べる 30分

所要時間: 各回190分以上の予習や準備,復習

スケジュール

  1. イントロダクション
  2. 生と死の哲学は何を問題とするのか
  3. 誕生をめぐる哲学(1):ヨブ記
  4. 誕生をめぐる哲学(2):反出生主義
  5. 不安をめぐる哲学:キルケゴール
  6. 孤独をめぐる哲学:ジンメルと三木清
  7. 悪と欲望をめぐる哲学:カント
  8. 殺生をめぐる哲学:宮沢賢治
  9. 犠牲をめぐる哲学:デリダ
  10. 死の不安の哲学:エピクロスとハイデガー
  11. 自死の哲学史:アウグスティヌスから始まる思想史
  12. 死別の悲しみの哲学:フロイトとそれ以後
  13. 死者の哲学:田辺元
  14. まとめと振り返り

教科書

授業内で指示・配布します

    参考書

    授業内で指示します

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