生命倫理の諸問題と現代社会
共通 - 全学共通
GSS30110
コース情報
担当教員: 浅見 昇吾
単位数: 2
年度: 2024
学期: 2Q集中
曜限: その他
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
30%
授業内期末試験
授業期間中
70%
詳細情報
概要
生命倫理の問題は現代社会の大きな問題となっている。先端医療技術の発展と共に,生命倫理が様々な場面で行政的判断の根拠としての役割を担いつつある。また,生命倫理の問題は現代社会と密接に結びついているだけでなく,諸領域・諸学問が複雑に絡み合う学際的な性質を帯びている。そのため,本講義はある程度の専門知識と教養を積んだ3年次生,4年次生向けに現代社会における生命倫理諸問題を検討していく。今 回は,「人間の尊厳」に焦点を当て,人間の尊厳が現代社会においてどのような役割を 担っているか,人間の尊厳が生命倫理の問題においてどのような射程をもっているかを 幾つかの側面から取り上げていく予定である。 なお,原則として毎回リアクションペーパーを書いてもらうことになる。
目標
1) 現代社会において生命倫理の問題がどのような意味をもつかを理解できる。 2) 生命倫理の問題に対して自分なりの考えを発信できるようになる。 3) 人間の尊厳等の重要な概念をよく理解し,その概念を適切に用いることができるようになる。
授業外の学習
毎回の授業後,以下の学習(合計190分)を行うことが求められる。 ・自筆ノート・メモを利用し,講義の内容を要約する(40分) ・授業中に言及された文献もしくは参考文献を読む(120分) ・授業で言及された事実やデータをインターネットの複数のサイトで確認する(30分)
所要時間: 各回所要時間190分程度
スケジュール
- イントロダクション/人間の尊厳に対するイメージ
- 人間の尊厳と研究倫理
- 研究倫理の諸問題
- 人間の尊厳と環境
- 哲学と尊厳概念
- 哲学史における尊厳概念
- いのちを整える-その意味
- いのちを整える-人間の尊厳とは何か
- 社会学から見た人間の尊厳
- ケアにおける尊厳
- 終末期と人間の尊厳-その諸問題
- 終末期と人間の尊厳-その射程
- 緩和ケアと尊厳
- まとめとテスト
教科書
テキストは使用しない。
参考書
各講師が適宜指示する