ジェンダーと法
共通 - 全学共通
GSS30020
コース情報
担当教員: 羽生 香織
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金3
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
レポート
小テスト等
その他
・レポートを提出しなかった場合は単位は取れません。期間内に提出するよう注意してください。レポートは,指定された書籍・映画・オンラインイベント等を読むまたは視聴し,授業との関連を踏まえた感想を執筆します。 ・小テストは,Moodle上に各回の内容に関する問題を出題します。受講生は,翌週金曜日9:00から日曜日9:00までに解答してください。 ・(その他)議論フォーラムへの投稿は5回以上必要です。
詳細情報
概要
現代社会におけるジェンダー不平等や性差別の問題について,法学の観点からアプローチします。具体的には,基本的人権と両性の平等,男女採用格差やセクハラなど職場での性差別, 選択的夫婦別姓や婚外子,同性婚などの家族のあり方,年金,女性活躍政策,DVやストーカーなどの性暴力,女性の政治参画,国際社会でのジェンダー政策などについて扱います. 本講座では,ジェンダー視点について概説を行い,国際社会においてどのような規範が確立してきたか,国連がどのように女性の人権に関わってきたのかを概観します。国際動向を踏まえて日本法における到達点や課題を明らかにしていきます。 内容を確認するための毎回小テストが課されますので,Moodleを通じて期間内に受けてください。また,担当教員より毎週皆さんに考えてほしい「問い」が出されます。Modleの議論フォーラムにて自分の考えを投稿してください。学期を通じて5回以上投稿してください。
目標
学生時代は男女平等が当たり前のため,性差別は過去のものと思っている学生も多いでしょう。現実は違います。就職活動を迎えてはじめて日本社会における性差別に気づく女子学生が多いのが実情です。あるいは,子どもを持ってからはじめて,ワークライフバランスの大変さを身をもって感じるかもしれません。性差別は男性にとっても,女性とは異なる形で被るものです。 大学にいる間にぜひ現実を知ってほしいと思います。皆さんが社会に出て直面する困難さは,法によって(少なくとも部分的には)解決が図られてきました。法を知ることによって,社会に出てからどのように対処すればよいのか,自分自身の問題として考えてほしいと思っています。
授業外の学習
授業1回あたりの最低限必要な学習時間は190分以上です。予習として60分以上は,授業で扱うテーマやキーワードのうち関心を持ったものについて調べてみましょう。復習として,130分以上は,授業で扱った内容に関する文献を読んだり,映画を鑑賞してみましょう。なお,インターネット上には世界中の人々が発信した様々な情報が存在します。インターネット上の情報が正しいかどうかを確認せずうのみにしてはいけません。
所要時間: 授業1回あたり190分以上
スケジュール
- ジェンダー視点とは
- 国際法とジェンダー
- 憲法とジェンダー
- 家族法とジェンダー
- 労働法とジェンダー(1)性別による差別の禁止
- 労働法とジェンダー(2)ワーク・ライフ・バランス
- 会社法とジェンダー
- 社会保障法とジェンダー(1)家族の多様化と社会保障
- 社会保障法とジェンダー(2)家族機能の支援
- 刑事法とジェンダー(1)性犯罪とDVに対する法的規制について
- 刑事法とジェンダー(2)児童に対する性犯罪について
- 政治とジェンダー(1)女性の政治参画
- 政治とジェンダー(2)選挙とクオーター制
- 比較法史とジェンダー
教科書
必要に応じてプリントを配信・配布します。
参考書
ジェンダー法学入門 第3版
著者: 三成美保ほか
出版社: 法律文化社,2019