和平調停~世界各地で勃発する戦争を止めるために
共通 - 全学共通
GSS20790
コース情報
担当教員: 東 大作
単位数: 2
年度: 2024
学期: 4クォーター
曜限: 火5, 金5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
30%
授業内期末試験
授業期間中
70%
詳細情報
概要
指導教官(東 大作)の著書,「内戦と和平~現代戦争をどう終わらせるか」(中公新書 2020年)と,「ウクライナ戦争をどう終わらせるか~和平調停の限界と可能性」(岩波新書2023年)の二つの本を教科書にして,まだ軍事紛争が続いている段階で,戦争をどうすれば終結させることができるのか。指導教官がこれまで行ってきた現地調査や,国連政務官として直接かかわった体験等を共有しながら,21世の戦争を終わらせる課題と方策について考えていく。実際には,ウクライナ戦争,ガザ紛争,アフガニスタン戦争,南スーダン内戦,イラク内戦,シリア内戦,イエメン内戦,東テイモール紛争など,指導教官が実際に現地で活動したり調査した戦争について講義を行う。
目標
現代の戦争を終わらせ,持続的な平和に繋げていくための課題や,その方策について,理論と実践の双方から学び,軍事紛争の解決に向けた知見を深めること。
授業外の学習
授業の前に,そこで講義をする内容について,事前に教科書の担当個所を読んでおくことが望ましい。また授業の後に,スライドや教科書を復習することも,効果的。
所要時間: 190分。
スケジュール
- 授業ガイダンス
- 内戦と和平 第一章 「南スーダンの戦いと和平への苦闘」について学ぶ
- 内戦と和平 第二章 「理論と実践 和平調停と平和構築の違い」について学ぶ
- 内戦と和平 第三章 「南スーダンの和平調停プロセスとその後の動き」について学ぶ
- 内戦と和平 第三章 「アフガニスタンの和平調停」米国とタリバンの和平交渉とその帰結について学ぶ。
- 内戦と和平 第四章 「シリアの和平調停」の歴史と挫折について学ぶ
- 内戦と和平 第四章 「イラクの和平調停」の課題について学ぶ
- 内戦と和平 第5章と6章 「国連の平和構築の成功例」と,「日本のグローバルファシリテーターとしての役割」について学ぶ
- ウクライナ戦争をどう終わらせるか 第一章と第二章 「世界大戦を防ぎながらどうウクライナ戦争を終結させるのか」 大国の侵攻と戦争終結の方策について学ぶ
- ウクライナ戦争をどう終わらせるか 第三章と第四章 ウクライナとロシアの和平交渉の経緯と課題,ロシアに対する経済制裁の課題について学ぶ
- ウクライナ戦争をどう終わらせるか 第5章 「ウクライナ戦争終結に向けた三つの課題とその克服法」について考え,学びを深める。
- ウクライナ戦争をどう終わらせるか 第6章と7章「モルドバでの日本の難民支援や,第三世界における日本の支援の意義や役割」などについて学ぶ
- ガザ戦争をどう終結させるのか 「ガザ紛争を終わらせ,その後の復興と持続的な平和作りの課題」について,指導教員のテレビ出演の内容や,メデイアを通じた提案から学ぶ
- 授業内試験
教科書
教科書や読んで頂くことを前提にしています。
「内戦と和平~現代戦争をどう終わらせるか」
著者: 東 大作
出版社: 中公新書 2020年
「ウクライナ戦争をどう終わらせるか~和平調停の限界と可能性」
著者: 東 大作
出版社: 岩波新書 2023年
参考書
書籍情報はありません。