グローバル社会の中のアフリカ
共通 - 全学共通
GSS20781
コース情報
担当教員: 大平 和希子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
リアクションペーパー
レポート
その他
授業内にパワーポイントを用いたグループプレゼンテーションを実施します。時間は受講生の数によりますが,7〜10分程度です。教員は,プレゼンテーションの構成,発表者の話し方やスピード,チームワークの程度,タイムマネジメントなど,受講生に事前に示した評価基準(第9回の授業で提示します)をもとに,プレゼンテーションを15点満点で評価します。また,評価の際には,聞き手が提出する感想も参考にします。1つのグループ(3〜4人)のメンバー全員に同じ点数がつきます。
詳細情報
概要
皆さんはアフリカに対してどのようなイメージを持っていますか?アフリカ大陸には54カ国あり,それぞれの国内にも様々な歴史や文化に基づいた多様な暮らしがあります。「多様性」や「複雑性」こそが,アフリカ大陸を表すキーワードと言っても過言ではありません。 その一方で,アフリカ大陸を大きく変容させた奴隷貿易や植民地支配など,多くの国々に共通する歴史もあります。また,これらのいずれもがヨーロッパ諸国をはじめとする他国との関わり合いの中で起きたものです。現在のアフリカ社会もまた,グローバル社会の中に深く,複雑に組み込まれています。 本授業では,国際関係学の視点から,アフリカ社会を世界全体の中に捉えます。その過程で,アフリカと日本の繋がりについても意識し,「遠い」アフリカを少しでも「身近に」感じられるようにします。そして,アフリカ諸国の多様性と共通項の両方に注意を払いながら,①どのような歴史が積み重なり現在のアフリカがあるのか,②現代アフリカ社会における開発とその課題,③アフリカ社会の今後の展望について学びます。
目標
本授業では,アフリカをグローバル社会の中に位置付け,現代アフリカが抱える課題の背景を国際関係学の視点から考察することを通して,アフリカにおける開発のあり方と今後の展望について学ぶことを目的としています。 到達目標は,以下です。 ・アフリカを他国との関係性の中に捉え,奴隷貿易以降のアフリカの歴史,経済,政治,人々の暮らしについて幅広く知識を持つ。 ・「アフリカと日本にはどのような繋がりがあるの?」という疑問に答えることができる。 ・アフリカで起きている様々な事象に関心を持ち,その歴史的背景を考えることができる。また,自分の考えを他者に言語化して伝えることができる。 ・「開発」とは何か,また,今後の望ましい開発のあり方について考えることができる。
授業外の学習
予習 ・次回の授業で参照する課題図書を読む(各回70分程度)。 ・授業の中では特定の国を事例として扱う回があるので,その国についての基本情報を事前に収集をする(各回30分程度)。 ・グループプレゼンテーションの準備をする(各回60分程度)。 復習 ・授業の中で特に関心を持った国や事柄について書き留め,プレゼンテーションの題材について考える(各回30分程度)。
所要時間: 190分
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる 導入
- アフリカの歴史① 植民地支配以前のアフリカと奴隷制度
- アフリカの歴史② 植民地支配とアフリカ社会
- アフリカの歴史③ アフリカの独立
- アフリカの歴史④ 独立後アフリカの国家形成
- アフリカの歴史⑤ 東西冷戦と冷戦終結後のアフリカ
- 開発援助の成り立ち
- グローバル経済の中のアフリカ① 途上国と先進国の関係性
- グローバル経済の中のアフリカ②ワークショップ(ゲストスピーカー登壇(仮))
- アフリカの中の多様なアクター
- 開発と平和構築
- 今後の展望 中国アフリカ関係の現在とこれから
- プレゼンテーション①
- プレゼンテーション②,総括
教科書
教科書は必要ありません。各回で使用する文献は随時提示します。
参考書
各回で参考する図書は随時提示します。
資源問題の正義 コンゴの紛争資源問題と消費者の責任
著者: 華井和代
出版社: 東進堂, 2016年
History of Africa, 4th edition
著者: Shillington, Kevin
出版社: London: Red Globe Press. 2018.
改訂新版 新書アフリカ史
著者: 宮本正興,松田素二編
出版社: 講談社現代新書・2018年