途上国の開発目標

概要

この科目は，途上国を背景に，MDGｓとSDGｓによって提供している開発目標の現状と思想を理解することをねらいとする。2000年9月,国連ミレニアム・サミットに参加した189の国によって採択された「国連ミレニアム宣言」。これをもとに2015年までに達成すべき国際社会共通の目標としてまとめられたのがミレニアム開発目標(MDGs)でした。ミレニアム開発目標(MDGs)は,特に途上国の人々が直面していた多くの問題を解決する原動力となりました。具体的な目標値を掲げ,15年間の年月をかけて世界が一丸となって取り組んだ結果,多くの命が守られ,人々の生活環境が改善されたのです。その一方で,MDGsの達成状況を国・地域・性別・年齢・経済状況などから見てみると,様々な格差が浮き彫りとなり,"取り残された人々"の存在が明らかとなりました。MDGs最終年の2015年,ポスト2015年開発アジェンダとなる世界の17の目標を定めた『持続可能な開発目標(SDGs)』が,9月25日の国連総会で採決されました。SDGsは2030年までの開発の指針として,格差をなくす(=”誰ひとり取り残さない”)ことを重要な柱とし,MDGs&SDGsの取り組みをさらに強化するとともに,新たに浮き彫りになった課題も加えられた包括的な目標です。途上国の開発を促進するために社会課題と展望を分析し新たな世界秩序の基礎を考察していく。

目標

◎ 途上国の開発目標の理論を理解すること ◎ 途上国の開発と世界秩序を分析すること ◎ MDGｓとSDGｓを経済学的に考察すること ◎ 21世紀の私たちに求められる人間社会を描くことをめざす

授業外の学習

授業 1 回あたり 190 分以上 ◎ Study suggested readings for classes ◎ Prepare class presentation ◎ Prepare academic reports You are requested to read relevant books and submit summary reports together with the final report for evaluation.

所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上