グローバル企業のリスクとその対応
共通 - 全学共通
GSS20590
コース情報
担当教員: 杉浦 未希子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
その他
出席状況(28.0%) *授業中の発言 1回: 0.5point 2回: 1point. 3回以上: 1.5point 毎回授業後の課題(35.0%) *A: 2.5point. B: 2point C: 1.5point. D及び欠席: 0point 期末レポート(37.0%) 4回以上の欠席は成績評価の対象外です。 剽窃行為はFなので十分注意してください。たとえ引用元を示したとしても,表現をそのまま大量に使う(例えばレポートの半分以上)のは剽窃にあたります。
詳細情報
概要
グローバル企業を取り巻く「リスク」は近年増大しています。進化するサイバー攻撃や,気候変動による自然災害の増加,ロシアによるウクライナ侵攻,不安定な中東情勢等による地政学的緊張の高まりなど,グローバル企業が対処すべきリスクとその対応について,グローバル企業のリスクマネジメントに知見のある保険業界の実務家の方々から学びます。 具体的には,グローバル企業の抱えるリスクや対応,多様化するリスクの背景として存在する大きな変化(例えば,経済のグローバル化や組織のあり方の変化など)を学びます。 企業リスクマネジメントの基礎知識がない受講者を対象に,前半は,リスクマネジメントの基礎(リスクの種類,リスクへの対応の一つとしての保険の効果,保険業界のステークホルダーや全体像など)を学び,振り返りのグループワーキングと発表を経て,後半は,リスクマネジメント業界の最先端をいく保険業界のリーダーやグローバル企業のトップ層をゲストに招き,直接話しを聞くことで学びを深めます。 講義の中心となるのは,保険のグローバル企業で活躍するビジネス界の現役プレーヤーたちの考え方や生の声です。グローバル企業を,現場重視の視点から,身近な存在に感じることも目的とします。 世界にある様々なリスクを保険という業界から捉えると,リスク=危険ではなく,リスク=チャンスとなりえます。 本講座は,サッカープレミアリーグ,マンチェスターユナイテッドのメインスポンサーとしても知られるAon(エーオン)グループの冠講座です。 Aonは,世界最大級のリスクマネジメントコンサルタント・ブローカー(http://www.aon.com/japan/default.jsp)です。 そこに在籍する各種リスクのスペシャリストが主な講師となります。 ゲストスピーカーには,保険発祥の地“ロイズ”(ロンドン)の日本代表者や世界最大級の保険会社AIGの日本代表,そして日系グローバル企業のトップ層の方をゲストで迎える予定です。 注)講師は一部変更となる場合もあります。
目標
-日常の「リスク」について,ビジネスの観点から興味を持てるようになる -保険という視点からリスクを理解し,様々なリスクとの付き合い方を認識できるようになる -リスクと保険の背景にある,多様でグローバルな動きを,今までとは違う視点で考えることができるようになる -グローバル企業と日本の企業の差異や類似点を,リスクと保険いう観点からその具体的に理解できるようになる -グローバル企業で働く自分の姿をゴールにした時,学生の今,何をすべきか, を逆算で考えるヒントを得ることができる
授業外の学習
各回,それぞれの講師が出す課題に対して指定された方法で取り組み,Moodleで提出する必要がある。
所要時間: 190min/week 詳細はMoodle等参照
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマを扱う授業の回数や授業の順番は変更することがありうる ガイダンス(講義の目的,評価方法の説明)
- リスクの基本1:企業の取り巻くリスクおよびリスクマネジメント業界の概観
- リスクの基本2:火災,利益,地震,国際物流,賠償責任,リコール,D&Oリスク
- リスクの基本3:サイバーリスクとそれに対応する世界の保険マーケット
- リスクの基本4:M&Aのリスクに対する備え
- リスクの基本5:Crisisマネジメント
- リスクの基本6:グローバル視点から見た人材流動性のリスクとDiversityへの取り組みについて
- リスクの基本振り返り:グループワーク(リスクマッピング他)と発表
- リスクの応用編1:企業のリスクマネジメントのあるべき姿と世界企業をサポートするGlobal Brokerの役割
- リスクの応用編2:保険業界を支える再保険マーケットの仕組みと現状
- 事例1:保険の歴史と無形資産の保険化(AIG日本代表)
- 事例2:持続可能で豊かな社会を実現するコスモのエネルギー事業(コスモ石油)
- 事例3:Recent Emerging Risks : Food for Thought(Lloyd’s日本代表)
- まとめ
教科書
授業内での指示に従う。
参考書
書籍情報はありません。