現代アジア社会の理解
共通 - 全学共通
GSS20460
コース情報
担当教員: 李 ウォンギョン
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火3
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
リアクションペーパー
その他
グループワークとその発表を評価する。 授業参加(30%)は,通常の授業での参加とCOILでの活動を反映する予定である。
詳細情報
概要
本科目では「人間の安全保障と多文化共生」のテーマの元にアジア社会を全般的な知見を深め,特に今年度のテーマとしてジェンダー平等とダイバーシティの視点から今後アジア社会が進むべき道を考える。 日本とアジア諸国との関わりは,有史以来,活発に行われてきたが,その間に友好的な期間もあれば,対立や支配・被支配の関係にあった時期もあった。現代のアジア諸国が共通に直面している問題,特にジェンダー問題と少子高齢化,移住・難民,第4次産業革命への対応のような課題を挙げながら,学生自らが現代のアジア社会の総合的な地形図を描くことと共に,今後の日本とアジアの関係に関して考察できる機会することを目指している。 加えて,一部の授業実施においては,米国などの海外パートナー大学・国内大学と連携し,オンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を行うことで,多層的・持続的なグローバル教育を実現する。
目標
各授業のテーマは決められているが,授業実施期間中のアジアの重要課題をタイムリーに取り上げることと,担当教員がアジア各国での勤務・研究調査をした経験を紹介し,グローバル化の中のアジアとしての社会像を理解する。 講義中に各々で興味を持った事柄等についても,個人的見解を基に自主的に調べ,リアクションペーパーに自分の理解とそれに基づく意見を書くことで情報リテラシーを身につける。 その後,一部の授業実施においては,米国・国内連携大学の学生との交流をしながら,アジアの課題を共に考えることで,多角的な問題解決案を考えるというグローバル人材として必要な知識を身につけることを目指す。
授業外の学習
- 米国などの大学とのオンライン上での交流や,講義の関連資料は英語のものが多いため,語学に自信の無い者は関連分野の用語を中心に自習が必要である。 - 授業前後の課題やCOILとしてPCを使ったアクティビティを多く行う予定である。資料の共有,課題のための情報収集ではICT機材の活用が必須であるため,PCやタブレットなどが活用できるよう準備する。 - 授業に関する連絡や提出物の受付,学生間の意見交換などはMoodleを通じて行うため,授業開始時までに大学のメールアドレス,Moodleのアカウント名やパスワードを確かめて,小まめにMoodleを確認する必要がある。 - 各回の授業の前には,指定された資料や文献(Moodleにアップロードする予定)を講読したり,授業で指示された内容に関連する情報を各自で検索し,その内容をまとめたりする必要がある。
所要時間: 毎週190分。詳細はMoodleに記載する。
スケジュール
- <Introduction> 授業の概要・目標・進め方を説明する。 アジアの範囲,地域統合,アジア共同体論などと共に今年度のテーマであるアジア的価値観,ジェンダー問題に対する受講者の関心や経験を共有する。 ※以下は予定であり,講義の進捗や受講者の理解状況等によって修正・変更する。The schedule is subject to change at the discretion of the instructor. Changes will be notified ahead of time.
- <中国,香港,台湾,および華人・華僑ネットワーク>
- <韓国社会の理解> 兵役制,女性家族部など韓国でのジェンダーに関わる問題を理解する。国内の他大学の学生とオンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を行う予定である。
- <北東アジア概念とモンゴル,ロシアの一部,ウズベキスタン>
- <アジアと世界のジェンダー・LGBTQ問題> 海外又は国内大学の学生とオンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を行う予定である。
- <移住と難民:労働,結婚による移住と多文化社会> 海外又は国内大学の学生とオンライン上での交流や協働学習(Collaborative Online International Learning: COIL)を行う予定である。
- <アジア共同の問題:サイバー空間でのジェンダー問題>
- <アジア共同の問題:第4次産業革命と科学技術分野でのダイバーシティ> - 参考文献 - Careers for Women in Technology Companies Are a Global Challenge (Tugend, A., Oct. 10, 2017)
- <アジア共同の問題:職場におけるジェンダー,ダイバーシティ,リーダーシップ> - 参考文献 - Women Executives in The New Yorker, From the Thirties On (Vara. V. and Rothman, J., 2013)
- 東南アジアの魅力国:タイ,マレーシア,インドネシア,フィリピン
- 明るい未来を夢見る国:ベトナム,カンボジア,ラオス,ミャンマー,東ティモール
- 西アジアと南アジア:インド,ネパール,ブータンなど
- <Group work/presentation>
- <Rethinking Asia>
教科書
参考文献は,テーマに合わせて授業中紹介する予定で,Moodleでのダウンロード・図書館のリザーブブックが利用できる。
参考書
Understanding Contemporary Asia Pacific
著者: KATHERINE PALMER KAUP
出版社: Lynne Rienner Pub., 2007