文化復興と民族:北米先住民の現在

共通 - 全学共通

GSS20390

コース情報

担当教員: 水谷 裕佳

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水3

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

60%

レポート

40%

その他

「授業参加」は,参加型のアクティビティや,テキストを見ながら回答できる確認クイズ,動画に対する短いコメント,短いリアクションペーパー等の総合点とする。授業中に他の受講生の学習を妨げる行為(私語等),および剽窃などの不正行為に対しては厳正に対処する。

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詳細情報

概要

世界にはおよそ3億7000万人の先住民の人々が生活してると言われており,北米地域では,過去から現在に至るまで,多様な先住民族が文化や社会を育んできた。そして,世界各地の大学においても,先住民族に関するトピックを学ぶことはすでに一般的である上,先住民族は国際社会における主要なアクターだと認識されている。 この授業において受講生は,主に現在の米国領内で起こった出来事を事例として,北米地域(ハワイなど太平洋諸島の一部を含む)の先住民の人々が,どのような歴史を経て文化や社会を復興させてきたのか,そして現在どのような課題が存在するのかについて学ぶ。 北米地域の先住民の事例を通じて,民族と文化,人々の手による言語や文化の維持や復興,コミュニティの再興,先住民と非先住民の協働といったトピックに関する知識を深めるのがこの授業の目的である。 学期中に,海外の専門家のビデオ講演を,日本語の解説を交えながら視聴する機会を設ける。 なお,受講生の興味や関心の傾向,本授業に関連する学術的な議論の動向,その他の社会状況の変化を踏まえて,授業内容に多少の変更が生じたり,スケジュールが前後する可能性がある。変更が生ずる際には,Moodleに掲示する。授業に関する連絡や提出物の受付はMoodleを通じて行う。

目標

① 現在の北米地域における先住民文化や社会の現実的な姿を理解する。 ② 先住民の人々が,弾圧の時代を経て,いかに文化を復興させてきたのかを理解する。 ③ 先住民族に関する事象について学ぶために必要な基礎的な用語や概念を習得する。

授業外の学習

授業前に行うこと ・ 指定された文献の購読(60分)。 授業後に行うこと(詳細は毎週の授業中に指示する。) ・ リアクションペーパーを提出,授業内容の復習問題への解答(60分)。 ・ 授業内容に関連する動画の視聴や文献の購読(60分)。 ・ Moodleを通じて授業内容に関する質問の送信(10分)。

所要時間: 毎週190分。詳細は授業中に説明し,Moodleにも記載する。

スケジュール

  1. コースの説明,今日を生きる北米地域の先住民:ステレオタイプ的な理解を越えて
  2. メディア,表象:誰がどのように先住民族を語るのか
  3. 地理:南北アメリカ大陸に広がる先住民族の文化と社会
  4. 米国領内の先住民の歴史1:なぜ文化復興が必要になったのか
  5. 米国領内の先住民の歴史2:文化復興はどのように始まったのか
  6. 言語,教育1:文化復興の拠点となる研究
  7. 言語,教育2:言語教育の現在
  8. 主権,自治1:米国政府との関係性
  9. 主権,自治2:土地
  10. 環境,資源:自然と人間が共に成す社会
  11. 経済:文化復興に寄与するビジネス
  12. ジェンダー:古来から引き継がれてきたジェンダーの多様性
  13. 近年の様々な課題(海外の専門家のビデオ講演と日本語解説)
  14. 博物館:自らの文化や歴史を展示することの意味,コースのまとめ

教科書

テキスト1は,大部分を利用する。図書館にもリザーブブックを備えてあるが,学内の紀伊国屋書店から入手できる。残りのテキストについては,購読する部分を授業中に指示する(履修登録時に購入する必要はない。)

  • アメリカ先住民を知るための62章

    著者: 阿部珠理編

    出版社: 明石書店,2016

  • ノーザンライツ

    著者: 星野道夫

    出版社: 新潮社,2000

  • クジラとともに生きる

    著者: 岸上伸啓

    出版社: 臨川書店,2014

参考書

書籍情報はありません。

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