メディア・対話・レトリック III

共通 - 全学共通

GSS20120

コース情報

担当教員: 浅見 昇吾

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火5

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

15%

その他

・各回に課される小課題:30% ・最終課題の提出:35% ・最終課題の創作性の評価:20%

85%

詳細情報

概要

メディア・対話・レトリック:三重に主題を掲げる本講義シリーズ全体の目標は,「メディアを読み解く力」を養い,他者との関わりの中でその能力を活用していくことです。IやIIでは様々な分野で活躍する方々の講義を聴き,座学としてこの力を養います。IIIでは各回のワークショップ,ディスカッションを通じて本講義シリーズの核心に迫ります。 メディア・対話・レトリック III の受講者は表現(あるいはメッセージ)を発する主体,届ける主体,および受け止める主体として講義内容そのものに参画し,メディア,対話,レトリックそして三者に通底するコミュニケーションの諸問題を実践的に問い直します。そこでは社会的な問題意識と文学的・芸術的表現の問題が交差します。 2024年度「メディア・対話・レトリック III」のテーマは「演出 staging/direction」です。演技(演じること,演じる技術)と演目(演じられる対象)そしてこれらの表現を媒介する演者(の身体あるいは身体感覚)について,今期は「演出」という観点から考察します。芸術理論,身体論,文学理論,メディア論などを踏まえつつ,「作品 work」を丁寧に観賞し,身体表現の実習(シアターワーク)や映像表現の実習(撮影と編集)による多角的なアプローチを試みます。 なお,毎回ディスカッション,実習,プレゼンテーションのいずれかを課すことになります。

目標

文学理論,芸術理論,身体論,情報論/情報科学/情報技術など,現代のメディア論を学ぶ上で押さえておくべき論点を知ることができます。実習に参加し,あるいは様々な形態の「作品 work」に慣れ親しみ,メディアリテラシーを身につけることができます。自己相対化や他者理解のために有効な能力を身につけ,その能力を発展的に応用することができるようになります。

授業外の学習

講義に関してはほぼ毎回異なる分野を扱い,またその分野に関しての課題が課されます。講義時間内に終了しないことも予想されますので,授業時間外であっても課題(作品)の制作に充てる必要があります(160分)。 また,SNSを利用し,各講師との連絡が行われます(30分)。アカウントがない方には取得をお願いし,SNS上での活動もメディアを介した表現の大事な要素であり,講義への参加の一部として評価していきます。

所要時間: 各回190分程度

スケジュール

  1. イントロダクション/授業の狙い (講義スケジュールは受講学生のニーズ及び進捗等により変更することがある)
  2. 講義/実習:コミュニケーション
  3. 講義/実習:ロジックとレトリック
  4. 講義/実習:芸術と言語,芸術の言語
  5. 講義/実習:模倣について(イメージについて)
  6. 講義/実習:コラージュとモンタージュ
  7. 講義/実習:身体,あるいは身体感覚
  8. 講義/実習:身体表現のレトリック
  9. 講義/実習:映像表現のレトリック
  10. 講義/実習:洗練とステレオタイプ
  11. 講義/実習:メディア/対話/レトリック
  12. 講義/実習:インターフェイス
  13. 講義/実習:メッセージとはなにか
  14. 「メディア・対話・レトリック」まとめ

教科書

使いません。

    参考書

    クロード・レヴィ=ストロース著,大橋保夫 訳『野生の思考』(みすず書房,1976年)ISBN-13: 978-4622019725 マーシャル・マクルーハン, クエンティン・フィオーレ著,門林岳史 訳『メディアはマッサージである : 影響の目録』(河出書房新社,2015年)ISBN-13: 978-4309464060 ビデオSALON編集部編 『新版 映像制作ハンドブック』(玄光社,2014年) ISBN-13: 978-4768305386

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