化学と生活
共通 - 全学共通
GSP30280
コース情報
担当教員: 臼杵 豊展
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
中間試験
授業期間中
その他
長尾:35%→リアクションペーパー35% 橋本:35%→リアクションペーパー25% レポート10% 臼杵:30%→授業時間内試験30%
詳細情報
概要
本講義は,「物質の化学」および「身のまわりの化学」と関連しつつ,とくに近年話題になっている「環境と生命」について,生活に関連した事柄を取り上げて化学の視点から解説・考察する基礎的な授業を展開する。具体的には,理工学部物質生命理工学科の化学分野3名の専任教員(長尾宏隆,橋本剛,臼杵豊展)により,それぞれの専門性を生かした以下のような内容の講義を展開する。なお,「物質の化学」または「身のまわりの化学」の履修の是非は問わない。 長尾:本講義で必要な化学の基本を学んだ後に,生命と環境に関わる化学について学ぶ。例えば,自然界に存在する金属元素を含む化合物を知り,これらの役割について理解する。生命の維持や環境問題などと化学の関わりについて講義する。 橋本:生活環境に関係する化学的知識と,人間の生命と環境に関係する化学について学ぶ。例えば,家事作業(掃除や料理)に関して安全のために知っておきたい化学的知識や,環境問題に関わる法律等についての基本的な知識を講義する。環境保全について単純な感情論にならないために,定量的に考察する方法論についても講義する。 臼杵:天然物や医薬品,化粧品などについて学ぶ。例えば,自然界には様々な生物活性を有する化合物が存在しており,それらは医薬品や香料,農薬等の研究開発に直接的に結びついている。また,シャンプーとリンスの使い分けや,香料やアロマの概念を理解できるようにする。 アクティブラーニングとして,リアクションペーパー(リアぺ)を数回実施する。また,レポートやリアペの提出は,対面で行う場合や,剽窃やコピペが判断可能なTurnitinで行う場合もある。インターネットや書籍のコピペや友人のレポートの書き写し等の不正が判明した場合,自動的にFとなるので注意すること(レポートを写させた人も同罪である)。また,最終回は対面の試験を予定している。
目標
化学を基盤とした環境と生命に関連する内容について,ときによっては専門用語を用いながら講義をすることで,日常生活に密接な以下のような化学的知識・見識を得ることを目的とする。 ・基本的化学の知識を得る。 ・生物に関わる金属元素を含む化合物を理解する。 ・環境問題に対する化学の役割を理解する。 ・日常生活/家事に関しての化学的知識の重要性を理解する。 ・環境問題や安全に関する法律について理解する。 ・天然有機化合物が日常生活にどのように寄与しているかを理解する。 ・化粧品に関する正しい化学的知識を獲得する。 ・アロマや香料の性質について理解する。
授業外の学習
毎回の講義の予習95分,復習95分を推奨する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 講義概要説明(長尾) ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数や順番が変更することがありうる。
- 化学の基礎 I (長尾)
- 化学の基礎 II (長尾)
- 生命に関わる化学(長尾)
- 環境に関わる化学(長尾)
- 掃除の化学-酸とアルカリ-(橋本)
- 料理と化学(橋本)
- 身近な水銀問題(橋本)
- 化学と法律(労働安全について)(橋本)
- 化学と法律(環境問題に関して)(橋本)
- 天然物の化学(臼杵)
- 薬の化学(臼杵)
- 化粧品・アロマの化学(臼杵)
- 期末試験(臼杵担当分のみ)(臼杵)
教科書
とくになし
参考書
基礎化学−原子分子の構造と化学結合−
著者: 大井隆夫,板谷清司,竹岡裕子
出版社: コロナ社
ステップアップ大学の無機化学
著者: 齋藤勝裕,長尾宏隆
出版社: 裳華房