メディアと文化の社会学

共通 - 全学共通

GSP30190

コース情報

担当教員: 辻 泉

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月3

形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

レポート

100%

その他

中間レポート(45%),期末レポート(55%)で配点予定である。 これ以外に,毎回の講義ではコメントを提出してもらい毎回の理解度を確認するが,特に優れたコメントや質問については,講義内で紹介し,適宜加点する予定である。

45%

詳細情報

概要

文化は,われわれの身の回りに日常的に存在するものである。その多くをわれわれは日々メディアを介して享受しているが,こうした身近な文化から現代の社会状況を理解していく。 そのためにも,文化社会学の基本的な考え方を述べた上で,具体的な文化の現象を入り口に,現代の社会状況の理解を試みたい。一例として,ファンやオタクと呼ばれるような,一見すると異質で,それでも身近に存在する文化の現象などを取り上げながら,理解を試みたいと考えている。 講義の計画としては,おおむね前半7~8回を通して,文化に対するこれまでの様々な学問的なアプローチを比較検討したうえで,文化社会学的なアプローチ(マルチメソッド・アプローチなど)を紹介する。 そして後半7~8回を通して,いくつかのポイントに分けて,具体的な文化現象を取り上げてその理解を試みる。予定しているものとしては,自己・身体性の快楽に関わる現象としてSNSのコミュニケーションやファッションなどを,集団・関係性の快楽に関わる現象としてアイドルとそのファンなどを,社会・超越性の快楽に関わる現象として鉄道ファンなどを取り上げるつもりである。 なお,配布資料はmoodleから授業前に事前配布の予定。

目標

上記したような内容を通して,受講者が文化社会学の視座を理解し,そのアプローチを身に付け,自分でも,様々な文化現象の分析,理解ができるようになることが目的である。成績の評価はこれに関する課題によって行う予定である。

授業外の学習

予習:moodleから配布資料を事前にダウンロードし目を通す。30分程度。 復習:授業内容の復習。1~2時間程度。 ※これ以外に,授業中に紹介された参考文献やメディアコンテンツなどに各自でアクセスし,内容の復習に役立てることも大いに有用である。2~3時間程度。

所要時間: 200分程度

スケジュール

  1. 初回アンケート
  2. 詳細なイントロダクション
  3. 文化社会学入門①:いまなぜ文化社会学か
  4. 文化社会学入門②:文化はなぜ楽しいのか~メディアに媒介された今日の文化の特徴とは
  5. 文化社会学入門③:改めて,文化社会学とは何か
  6. 文化社会学入門④:文化を分析するために
  7. ここまでのまとめと中間レポートについて
  8. 今日の文化①:構造論から比較論へ~都市の若者と地方の若者に見るメディア利用行動や意識の違いとは
  9. 今日の文化②:構造論から変動論へ~テレビ文化のこれまでとこれから
  10. 今日の文化③:社会=超越性の快楽~「想像力のメディア」と文化
  11. 今日の文化④:集団=関係性の快楽その1~メディアが作るファッション文化
  12. 今日の文化④:集団=関係性の快楽その2~メディアが複製するアイドル
  13. 今日の文化⑤:自己=身体性の快楽~SNSと若者の自己について考える
  14. まとめと期末レポートについて

教科書

以下のテキストを授業時およびレポートにおいても用いる予定なので,各自購入して手元に用意しておくこと。

  • 文化社会学の視座

    著者: 南田勝也・辻泉編

    出版社: ミネルヴァ書房 2008年

参考書

適宜授業中に指示する予定である。

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