国際教育開発・協力論(事例研究)

共通 - 全学共通

GSP30170

コース情報

担当教員: 梅宮 直樹

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

20%

リアクションペーパー

30%

レポート

40%

詳細情報

概要

本講義は,発展途上国における教育開発・協力に関わる実践について事例研究的に分析し,議論する。まず,国際教育開発の現状と課題を概観し,人間開発,社会開発,経済開発の3つの視点と,グローバル,国家,学校/コミュニティの3つの分析レベルから,国際教育開発・協力の理論をレビューしたうえで,事例研究として,国際教育開発・協力に関わる主なアクターである国際開発協力機関(多国間機関,二国間機関,非政府組織)を紹介し,その政策・戦略とプログラム/プロジェクトの動向を分析・議論する。また,国別の事例研究として,東南アジア地域とアフリカ地域の教育開発の現状と課題を確認したうえで,各国における教育開発・協力プロセス及び地域統合を目指すアセアンの地域教育協力を分析・議論する。 なお,担当教員はこれまでJICAや世界銀行で25年ほど国際教育開発協力に携わってきており,その経験・知見を踏まえた講義を行う。

目標

本講義では,国際教育開発の現状と課題を概観し,社会開発,人間開発,経済開発の3つの視点と,グルーバル,国家,学校/コミュニティの3つの分析レベルから国際教育開発・協力を分析する方法を把握したうえで,多国間機関,二国間機関,非政府組織についての事例研究を通じ,それぞれの政策・戦略やプログラム/プロジェクトの動向を分析・把握する。また,東南アジア地域やアフリカ地域の国際教育開発・協力の事例研究を通じ,各国の教育開発・協力に関わる政策やプログラムの立案と実施プロセスを分析・把握する。これにより,国際教育開発・協力における課題発見能力及び課題解決能力の基礎を習得する。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回60分程度) ・講義資料を見て予習を行う。 【復習】(所要時間:各回130分程度) ・講義資料を用いて内容を復習する ・リアクションペーパーを作成し,ムードルに提出する ・さらに知見・理解を深めるために,講義において紹介される参考文献を確認する

所要時間: 190分程度(予習,復習およびリアクションペーパーの作成)

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマを扱う授業の回数や授業の順番は変更することがありうる。 【導入:本授業の目的と概要】
  2. 国際教育開発の現状と課題
  3. 【国際教育開発の理論:経済開発のための教育】
  4. 【国際教育開発の理論:人間開発・社会開発のための教育】
  5. 【国際教育開発の分析レベル:グローバル・ガバナンスと教育開発①】
  6. 【国際教育開発の分析レベル:グローバル・ガバナンスと教育開発②】
  7. 【国際教育開発の分析レベル:国家・コミュニティ・学校と教育開発】
  8. 【国別事例研究】東南アジア地域の教育開発
  9. 【国別事例研究】東南アジア地域の教育開発
  10. 【国別事例研究】アフリカ地域の教育開発
  11. 【アクター別事例研究:多国間国際機関による教育開発】
  12. 【アクター別事例研究:二国間政府機関による教育開発】
  13. 【アクター別事例研究:非政府組織(NGO)による教育開発】
  14. 【総括:「持続可能な開発目標」における教育目標(SDG4)の実現へ向けた将来展望】

教科書

参考資料は,それぞれの授業テーマに沿って紹介する。

    参考書

    • 途上国世界の教育と開発ー公正な世界を求めて

      著者: 小松太郎

      出版社: ぎょうせい・2016年

    • 国際教育開発への挑戦ーこれからの教育・社会・理論

      著者: 荻巣崇世・橋本憲幸・川口純

      出版社: 東信堂・2021年

    • 国際教育開論ー理論と実践

      著者: 黒田一雄・横関祐見子

      出版社: 有斐閣・2005年

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