国際教育開発・協力論(理論と課題)

共通 - 全学共通

GSP30160

コース情報

担当教員: 梅宮 直樹

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

20%

リアクションペーパー

30%

レポート

40%

詳細情報

概要

本講義では,発展途上国における教育開発・協力に関わる理論と概念の変遷と教育開発・協力研究の系譜及国際的潮流を概説したうえで,初等教育,ノンフォーマル教育,中等教育,職業技術教育,高等教育など教育段階別の課題として,教育機会への公正なアクセスと格差の問題,教育の効率性の問題,教育と質と学習達成度(あるいは学力)の関係,教育と労働市場との関連性,教育部門のガバナンスとマネジメント,等を検討し議論する。また,国際教育開発の理論について,教育学,社会学,人類学,経済学,など様々な学問領域からの接近方法(アプローチ)を整理する。さらに,女子教育,教育と保健,紛争と教育復興,インクルーシブ教育などグローバルな課題を検討し議論する。最後に,「持続可能な開発目標(SDGs)」における教育目標の実現へ向けた将来展望を議論する。なお,担当教員はこれまでJICAや世界銀行で25年ほど国際教育協力に携わってきており,その経験・知見を踏まえた講義を行う(参考:https://www.jica.go.jp/recruit/shokuin/careers/careers02.html)。

目標

発展途上国における国際教育開発・協力について,教育開発・協力研究の系譜や国際的潮流,発展途上国における教育開発・協力の諸課題に対する理論・概念,学問的アプローチや方法論を理解し,教育段階別の課題とグローバルな教育課題の把握を行い,「持続可能な開発目標(SDGs)」における教育目標の実現へ向けた将来展望を議論できるようになる。

授業外の学習

【予習】(所要時間:各回60分程度) ・講義資料を見て予習を行う。 【復習】(所要時間:各回130分程度) ・講義資料を用いて内容を復習する ・リアクションペーパーを作成し,ムードルに提出する ・さらに知見・理解を深めるために,講義において紹介される参考文献を確認する

所要時間: 190分程度(予習,復習およびリアクションペーパーの作成)

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマを扱う授業の回数や授業の順番は変更することがありうる。 【導入:本授業の目的と概要】
  2. 【国際教育開発研究の系譜ー理論と概念の変遷と国際教育協力の潮流】
  3. 【教育段階別の課題:初等教育】
  4. 【教育段階別の課題:中等教育】
  5. 【教育段階別の課題:高等教育】
  6. 【教育段階別の課題:識字・ノンフォーマル教育】
  7. 【教育段階別の課題:産業技術教育・職業訓練】
  8. 【国際教育開発の理論:教育学からのアプローチ】
  9. 【国際教育開発の理論:社会学・人類学からのアプローチ】
  10. 【国際教育開発の理論:.経済学からのアプローチ】
  11. 【グローバルな教育課題:ジェンダーと教育】
  12. 【グローバルな教育課題:健康と教育】
  13. 【グローバルな教育課題:紛争後の教育復興】
  14. 【総括:「持続可能な開発目標」における教育目標(SDG4)の実現へ向けた将来展望】

教科書

教科書は指定せず必要に応じて資料を配付する。

    参考書

    • 国際教育開論ー理論と実践

      著者: 黒田一雄・横関祐見子

      出版社: 有斐閣・2005年

    • 途上国世界の教育と開発ー公正な世界を求めて

      著者: 小松太郎

      出版社: ぎょうせい・2016年

    • 国際教育開発への挑戦ーこれからの教育・社会・理論

      著者: 荻巣崇世・橋本憲幸・川口純

      出版社: 東信堂・2021年

    © 2025 上智非公式シラバス. All rights reserved.