心理学の最前線 II
共通 - 全学共通
GSP30130
コース情報
担当教員: 吉村 聡
単位数: 2
年度: 2024
学期: 2Q集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
その他
各教員から授業内で提示される課題(レポート,リアクションペーパー等),および最終回の授業におけるリアクションペーパー。各教員による評価が92%(23%×4),最終回の授業におけるリアクションペーパーが8%である。 なお,授業の進め方や評価について,オリエンテーションで説明する。
詳細情報
概要
本講義では,心理学とその関連領域における最近の トピックをとりあげ,4名の教員がそれぞれのスタイルで講義・解説を行なう。心理学を専門としない学生にとっても,現代の問題において,心理学的な視点がどのように取り入れられているかを知る機会となる。心理学を学んできた学生には,これまでの学びのその先を知る機会を提供する。 担当するのは,毛利伊吹(認知行動療法),齋藤梓(被害者支援),諏訪絵里子(発達臨床心理学),吉村聡(人格心理学)であり,それぞれ3回の講義を行う。授業の実施形式は教員それぞれに委ねられるが,授業全体を通して,平均して講義2回に1回程度の割合で,アクティブラーニング(クループワーク,ディスカッション等)を取り入れる予定である。 講義日時は以下を予定している。講義日と時限によく注意してほしい。なお,授業スケジュールが変更される場合にもLoyolaの「授業掲示板」に掲出するので注意してほしい。 7月13日(土)毛利1限(オリエンテーション),毛利2~4限 7月20日(土)齋藤1~3限 7月27日(土)諏訪1~3限 ※4/18 曜日を修正 8月7日(水)吉村1~3限,吉村4限(まとめ)
目標
心理学の多様な領域に触れ,人のこころについての理解を深める。
授業外の学習
授業で取り上げる基本的な概念については,自ら調べ,確認し,文章にして説明できるようにする。不明なところがあれば,各担当教員に確認すること。1回の授業につき予習と復習あわせて3時間程度が求められる。
所要時間: 190分
スケジュール
- 毛利 テーマ:オリエンテーション 内容:本集中講義の概要や進め方等を説明します。受講生はオリエンテーションへの参加も必須です。
- 毛利 テーマ:ストレスとその対処(1) 内容:ストレスについて,生物・心理・社会の側面から捉え,総合的に理解することを目指します。
- 毛利 テーマ:ストレスとその対処(2) 内容:具体的なストレス対処法を紹介しつつ,個人にできることやその限界について考えます。
- 毛利 テーマ:ストレスとその対処(3) 内容:セルフ・産業・労働の領域などを例に,社会におけるストレスへの対応や問題について,理解を深めます。
- 齋藤 テーマ:トラウマとそのケア(1) 内容:トラウマとはなにか,人生にどのような影響を及ぼすのかを,研究の知見をもとに考えます。
- 齋藤 テーマ:トラウマとそのケア(2) 内容:トラウマに対して,誰もが知っていると良いケア,そして専門的心理ケアについて説明します。
- 齋藤 テーマ:トラウマとそのケア(3) 内容:犯罪被害を例に,トラウマが人生に与える影響,そして今行われている心理支援について考えていきます。
- 諏訪 テーマ:発達障害児の世界(1) 内容:発達障害とは何か,その特性について疑似体験などを通じて理解します。
- 諏訪 テーマ:発達障害児の世界(2) 内容:発達障害児の陥りやすい困難や心理状態について考えていきます。
- 諏訪 テーマ:発達障害児の世界(3) 内容:模擬事例を用いて,発達障害児にどのような支援が必要なのかを検討します。
- 吉村 テーマ:無意識を知る(1) 内容:臨床実践におけるアセスメントの役割と,対象者の無意識について知ることの意味について考えます。
- 吉村 テーマ:無意識を知る(2) 内容:無意識を扱う臨床実践の代表として精神分析を取り上げ,日本における現状を説明します。
- 吉村 テーマ:無意識を知る(3) 内容:無意識を含めた対象者理解が臨床上どのような意味をもつのか,精神分析を例に考えてみたいと思います。
- 吉村 テーマ:まとめ 内容:グループに分かれて,この輪講の授業を振り返り,学んだことについてディスカッションを行います。
教科書
使用しない。
参考書
適宜,紹介する。