歴史学 II(東洋史)

概要

本講義は,明朝から現代にいたる約600年程度の中国の歴史を通史的に概説する授業です。ただし,細かな史実を平板に羅列して,それを暗記するのではなく,中国史の大きな流れを把握することに重点を置き,そのなかで,それぞれの時代の個性を浮き上がらせていきます。この講義を通じて,日本とも西欧とも異なった世界を築き上げた中国史の歩みとその特質を理解してもらうことが目標です。歴史を学ぶことは,ある意味では,私たちの慣れ親しんだ常識が通用しない異質な文化を理解する作業でもあります。近年,とまどいや衝撃を受けることの多い今日の中国をよりよく理解するうえでも,歴史的な視点を身に付けることは大切です。中国,あるいは歴史に興味をもっている学生の受講を期待しています。

目標

明代から現代に至る中国史の流れを理解し,歴史的視点から日本とも西欧とも異なった世界を認識するセンスを身につけることができます。

授業外の学習

(１)授業中に適宜紹介する参考書を読むこと。 (２)毎回,授業内容の予習・復習を行うこと。予習では,概説書・辞典等で基礎的な事項をあらかじめ確認し(30分),復習では,授業中に配布したプリント,小テスト等を参照しながら改めて授業内容に関する理解を深めてください(160分)。

所要時間: 190分