ロシア思想
共通 - 全学共通
GSP21680
コース情報
担当教員: 小俣 智史
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
詳細情報
概要
この授業では,講義を通じて10世紀末から20世紀初頭までのロシア思想史を概観し,その特徴やそこで展開される理論について理解を深めます。また,ロシア思想史の中にあらわれるいくつかの主張,議論について適宜グループワーク(ディスカッション)を行い,受講生の間で話し合いながら多角的な観点から検討することで学びを深めてゆきます。 ロシアにおいて文化や芸術は思想と結びつきながら発展してきました。また現代ロシアに目を向けても,そこにはロシア思想の影響を見てとることができます。ロシア思想について理解を深めることは,異なる文化や価値観の多様性を受け容れ,より広い視野をもって物事を考えることにつながります。 この授業では,講義を中心としつつ,アクティブ・ラーニング(ディスカッション等)を数週に1回程度実施します。 ロシアについて予備知識がない受講者や,ロシア語の知識を全くもたない受講者もいるという前提で授業を進めます。
目標
1)ロシアの文化や社会と密接に結びついた思想的伝統について学ぶことにより,異なる文化や価値観の多様性について理解を深める。 2) ロシア思想を題材として現代社会にも通じる問題を多様な視点から検討することで,批判的,論理的に思考する力を養う。
授業外の学習
毎回190分以上の授業時間外学習が求められる。各回の内容にあわせて授業スライドを用いた復習やリアクションペーパーの投稿,課題文の読解,ディスカッション用のワークシートの記入,レポートの執筆などに取り組む。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション ロシア思想とは何か ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる
- 講義(1) キリスト教の受容から18世紀まで(1)
- 講義(2) キリスト教の受容から18世紀まで(2)
- 課題文の読解(1) ドストエフスキー「大審問官」(『カラマーゾフの兄弟』)
- 課題文の検討(1) グループに分かれてディスカッションを行う
- 講義(3) スラヴ派と西欧派(1)
- 講義(4) スラヴ派と西欧派(2)
- 講義(5) 19世紀後半のロシア思想(汎スラヴ主義,ナロードニキ)
- 課題文の読解(2) ドストエフスキー「プーシキン講演」(『作家の日記』)
- 課題文の検討(2) グループに分かれてディスカッションを行う
- 講義(6) ロシア文学とロシア思想
- 講義(7) 19世紀末から20世紀初頭にかけてのロシア思想,ユーラシア主義
- 課題文の読解(3) トルベツコイ『西欧文明と人類の将来』
- 課題文の検討(3) グループに分かれてディスカッションを行う,授業全体の振り返り
教科書
授業内で適宜配布します。
参考書
書籍情報はありません。