フランス思想
共通 - 全学共通
GSP21670
コース情報
担当教員: 高橋 駿仁
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
30%
レポート
70%
詳細情報
概要
フランス啓蒙思想について,「他者」という観点から講義していく。啓蒙思想における重要著作をとりあげ,そこに「他者」の問題がどのように絡んでいるのかを考えていく。「他者」の問題を考えることは多様性の時代たる現代においてきわめて重要であり,我々がその問題とどのように対峙していくべきか,我々とは異質な社会の異質な思想を読解することで,我々自身がもつ他者の思想を問い直すことを目指す。
目標
フランス啓蒙思想における「他者」の問題について論じることができる。 現代における「他者」の問題について,講義内容を応用して考えることができる。
授業外の学習
よく復習すること。
所要時間: 190分
スケジュール
- ガイダンス,他者とは何か
- アンシャン・レジーム期のフランス社会
- 啓蒙思想概説
- 科学と宇宙人とキリスト教:フォントネル『世界の複数性についての対話』
- ペルシアとフランス習俗:モンテスキュー『ペルシア人の手紙』
- 不平等への問い:ルソー『人間不平等起源論』
- 美しき魂の交流:ルソー『新エロイーズ』
- 自然と教育:ルソー『エミール』
- 聖なる歴史と俗なる歴史:ヴォルテール『歴史哲学』
- カラス事件と宗教的寛容:ヴォルテール『寛容論』
- 無神論と眼:ディドロ『盲人書簡』
- 「未開人」とキリスト教道徳:ディドロ『ブーガンヴィル航海記補遺』
- フランス革命と暴力
- まとめ,『カンディード』から
教科書
教科書は用いない。
参考書
講義内で示す。