中国古典入門 II

概要

本講義では,陶淵明の人生をたどりつつ,彼の作品を読んでゆく。 陶淵明といえば,「田園生活を謳歌する隠逸の詩人」といったイメージで捉えられがちであるが,それはあくまで彼の一面に過ぎない。彼が生きた時代背景をも踏まえつつ,その多様な魅力を,作品に即して跡づけてみたい。また,陶淵明が後世や日本の文学に与えた影響についても考えてみたい。 毎回,授業内容に関わる小課題を課す。(期日までにMoodleに提出。) 10回以上の出席,8回以上の小課題提出および最終回の試験受験を単位認定の必須条件とし,小課題と試験により成績評価を行う。

目標

・陶淵明の生涯と彼の生きた時代について知る。 ・陶淵明の作品を味わう。 ・陶淵明の作品から,彼の思想や人柄,時代背景などを読み取る。 ・陶淵明が後世や日本の文学に与えた影響を理解する。

授業外の学習

・毎回,授業内容に関わる小課題を課す。(80分) ・授業に出てきた人物,作品,歴史的事件,語句等について,分からないものがあれば,辞書・事典・専門書等で調べること。(60分) ・試験では,授業で扱った作品について問う。きちんと復習をし,口語訳だけでなく,作品の背景や語句の説明,解釈ができるようにしておくこと。(60分)

所要時間: 200分以上