障害と法
共通 - 全学共通
GSP21560
コース情報
担当教員: 西田 玲子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
小テスト等
詳細情報
概要
「障害法」は「障害」と「法」が交差する問題に目を向け,現在のすがたとなるに至った「法」と「社会」を見直す新たな学問領域です。 障害のある・なしにかかわらず,個人が地域で自立した生活を営むことをベースに考えると,あらゆる法分野が関わってきます。また,障害という概念は多義的で,社会や時代と共に変わっていくものです。そのため,法律学だけでなく,社会学(障害学),経済学など他の学問分野にも意識を向ける必要があります。その上,国際的な障害法制の発展が日本に与えた影響も大きく,障害と法について考えることは,既存の枠組みを超えた視点を持つことにも繋がります。 授業では,障害法の歴史から国際的・国内的な障害法制の発展,差別禁止法の意義と課題など,さまざまなトピックを扱います。各回のトピックに関連した文献も読んでもらいます。 授業はオンデマンド授業+同時双方向型授業です。小テストやグループワークも予定していますので,それらを通して,受講者が互いに学習効果を高め合うことを期待しています。
目標
1) 障害と法を体系的,理論的に理解する。 2) 常に「問い」を見つけ,それに対する答えを論理的に導ける力を身につける。 3) 現行の障害法制の課題から法が対応すべき基本問題を理解し,その解決のための法的手段を考えるプロセスを習得する。
授業外の学習
予習:指定した文献等を熟読しておくこと(120分)。疑問点を洗い出しておくこと(30分)。 復習:小テストなどの課題が出された場合,期限内に課題を提出すること(30〜45分)。 授業中に生じた疑問,不明点について,自分なりに調べてみること。わからない場合は,同時双方向型授業の中または終了後に質問すること。
所要時間: 予習150分・復習45分
スケジュール
- はじめに(講義の説明など)/障害法の理念 ※同時双方向型授業
- 障害・障害者概念 ※授業形式は後日連絡
- 障害法の歴史 ※オンデマンド(予定)
- 旧優生保護法 ※オンデマンド(予定)
- 障害法の歴史・旧優生保護法に関する振返り 国連の障害者権利条約 ※同時双方向型授業(予定)
- 国連の障害者権利条約 条約批准に向けた国内法整備 ※授業形式は後日連絡
- 障害と教育法(インクルーシブ教育) ※同時双方向型授業(予定)
- 障害と差別禁止法(差別・合理的配慮・救済) ※授業形式は後日連絡
- 障害と差別禁止法(差別・合理的配慮・救済) ※同時双方向型授業(予定)
- 障害者を対象とする雇用促進策 ※授業形式は後日連絡
- 福祉的就労/就労移行支援 ※授業形式は後日連絡
- 地域で自立した生活を営む基本的権利 ※同時双方向型授業(予定)
- 地域で自立した生活を営む基本的権利 ※授業形式は後日連絡
- 重要事項の確認 ※授業形式は後日連絡
教科書
各回のトピックに合わせた文献を使用するため,現時点では指定しない。
参考書
『障害法〔第2版〕』
著者: 菊池 馨実・中川 純・川島 聡編著
出版社: 成文堂・2021
日本の障害差別禁止法制―条約から条例まで
著者: 池原 毅和
出版社: 信山社・2020