東南アジア史入門(古代,前近代)
共通 - 全学共通
GSP21550
コース情報
担当教員: 丸井 雅子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
リアクションペーパー
30%
レポート
60%
詳細情報
概要
1.今学期の東南アジア史入門(古代,前近代)は,遺跡に関わる諸学問分野の研究成果の理解を通じて,東南アジア地域の歴史叙述を試みます。古代や前近代は決して皆さんと縁遠い,はるか昔の過去の「遺物」ではなく,現代社会の中に息づく文化です。 東南アジア史を学ぶことの面白さや,遺跡を通じて東南アジア史の具体像を説明できるようになることを目指します。 2.授業時間中に受講生同士でのディスカッションをおこないます。
目標
1.歴史学の手法を理解し,歴史を学ぶ意義を自分の言葉で説明できるようになる。 2.東南アジアの歴史事象を世界史の中で位置づけることができるようになる。 3.遺跡をめぐる諸学問分野の成果を踏まえ,歴史・文化・自然環境を叙述することができるようになる。 4.遺跡理解を踏まえ,歴史に関する自分のリサーチ・クエスチョンを立てることができる。
授業外の学習
予習:Moodleで配布する資料に基づき予習すること(20分) 復習:1.紹介する参考文献やウェブサイトを通じて学びを深めること。2.授業で紹介する研究会の聴講や,博物館展示見学等を通じて興味関心を広げ深めること。3.ほか:レポート作成等(170分)
所要時間: 190分以上
スケジュール
- ➀オリエンテーション(授業概要,成績評価等の説明) ➁歴史学とは何か。世界史を学ぶ意義。
- 東南アジアとは(地域理解のための基礎情報)
- 東南アジア史概説(歴史年表,構造,史資料)
- 東南アジアにおける人類の出現と人の移動
- 土器を装飾した人々(金属器時代):バーン・チェン遺跡(タイ)
- 東西交易をつないだ人々:オケオ遺跡とメコンデルタ(ベトナム)
- 東南アジアの宗教
- 法輪を祀った人々:ドヴァ―ラヴァティ―の遺跡(タイ)
- 仏塔を建てた人々:ボロブドゥール遺跡(インドネシア),ピュー,パガンの遺跡(ミャンマー)
- ヒンドゥーの神々と仏教混淆:アンコール遺跡(カンボジア)1
- 水資源管理と都城:アンコール遺跡(カンボジア)2
- 東南アジアの島嶼地域と交易の時代
- 東南アジア中世の日本人町:アユタヤ(バンコク),ホイアン(ベトナム)
- 総括(東南アジアにおける国家形成とネットワーク:交流・交易)
教科書
各回資料はMoodleで提供します。 参考文献は各回資料内で提示します。
参考書
東南アジアを知るための50章
著者: 今井昭雄(編集)
出版社: 明石書店・2014
わかる歴史,面白い歴史,役に立つ歴史
著者: 桃木至朗
出版社: 大阪大学出版会・2009
南アジア・東南アジア~15世紀(岩波講座世界歴史4)
著者: 古井龍介,青山亨(編集協力)
出版社: 岩波書店・2022