宗教学
共通 - 全学共通
GSP21480
コース情報
担当教員: 佐藤 啓介
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火4
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
10%
リアクションペーパー
20%
レポート
60%
詳細情報
概要
現代日本社会は,一般に「無宗教」であるとされるが,他方で,「宗教的」とされる主題(死,生き方,超越的なもの,聖地,儀礼など)に対しては,個々人がそれぞれに関心をもっていることも多い。そこでこの講義では,各人の信仰(と無信仰)の自由を尊重しつつ,現代社会(とりわけ現代日本社会)において私たちが「宗教的」とされる主題と身近なレベルでどう関わっているのかを考えることを通して,宗教学という学問の基本的・伝統的な考え方,方法などについて学ぶ。また,そこから宗教学の成立の歴史的経緯や,現代において果たすべき社会的役割などについても考えていく。
目標
1. 宗教を構成する基本的な要素や,その社会における役割について理解できるようになる 2. 宗教的なものに対する人間の関心や関わりを考えることで得られる,人間そのものへの理解を得られるようになる 3. 現代世界において多様な信仰をもつ人々に対する寛容や理解の姿勢を得られるようになる 4. 無宗教から宗教を考える視点や,宗教のもつある種の危うさへのまなざしなど,宗教を多角的に考えられるようになる
授業外の学習
毎回の授業前,授業後に指定した文献を事前・事後に読むことを求めます 予習:事前にmoodleに掲出する資料を読んでくる 60分 復習:授業内で言及した参考文献や資料を読む 100分 復習:授業内で言及した事象やニュースについてオンライン等で各自で調べる 30分
所要時間: 授業1回あたり190分以上の予習・復習
スケジュール
- イントロダクション
- 現代日本における宗教
- 宗教学の基本的課題とその成立の歴史
- 生と死と宗教(1): 死者をめぐって
- 生と死と宗教(2): 自らの死をめぐって
- 悪と宗教: 信仰と悪
- 暴力と宗教: 信仰・非暴力・テロリズム
- 不幸と宗教: 信仰と災厄
- 呪術と宗教(1): 呪術的思考の論理構造
- 呪術と宗教(2): 呪術的思考の心理構造
- 科学と宗教: 宗教の合理性・非合理性
- 場所と宗教: 聖地をめぐる想像力
- 芸術と宗教: 現代における宗教芸術の可能性
- まとめと振り返り
教科書
授業内で指示・配布します
参考書
授業内で指示します