社会学B
共通 - 全学共通
GSP20700
コース情報
担当教員: 田渕 六郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
定期試験
定期試験期間中
その他
以下の2項目で成績を評価する。 (1) リアクション・ペーパー(講義期間中5回実施〔各10点満点で採点〕)=50% (2)(定期試験期間中)定期試験=50% このうち,(1)のリアクションペーパーは,講義内容を理解し,さらにその上で自ら考えた事柄について議論や主張を展開できているかどうかを評価します。単なる感想は評価されません。 評価については,初回授業で追加的な説明を行うので,履修者は確実に視聴し,理解したうえで受講を決定してください。
詳細情報
概要
本講義は,社会調査法に関する基礎的な事項を学習する科目である。今日において,政策や制度を立案する立場にとどまらず,より良い商品を開発し社会的責任を果たそうとする企業の立場からも,人々の意識や行動に関する詳細なデータの必要性は高まってきている。その中心的役割を果たすのが社会調査である。 本講義では,社会調査を理解するために必要な基礎的な知見を学習することを目的としている。具体的には,(1)他の方法と比べて社会調査法にはどのような特徴があるのか,(2)社会調査の手法にはどのような種類があるのか,(3)それぞれの方法のデータ収集はどのように行われるのか,(4)社会調査を行う際には,どのような倫理的配慮が必要になるのか,以上4点を理解することを目的とする。 ※教材や資料の掲示などに Moodleを使用します。授業開始までに登録を済ませてください。履修登録とは連動していないので,各自で別途登録が必要です。 ※アクティブ・ラーニングとして,5回のリアクションペーパー,5~7回程度のグループディスカッションがあります。
目標
(1)私たちが生きる現代社会のさまざまな場面が,データや資料の源であることを自覚し,それを具体的な形で読み解こうとする社会学的な視点を養っていく。 (2)社会調査に関する歴史,基本的な概念・考え方,技法を学習し,日常生活の理解において,それを応用できるようにする。 (3)社会調査の学習を通じて,論理的に物事をとらえ,具体的な事実に基づいて判断する社会科学的な認識力を高めていく。
授業外の学習
予習として,教科書『はじめての社会調査』を大まかに通読し,当該授業回の関連箇所(初回授業でお伝えします)を授業前に精読してください。回によっては教科書以外の予習資料の参照を求めることもあります(予習時間は合計して週2~3時間程度)。 復習として,授業で掲示または配布する資料の内容を確認し,登場する概念や用語を教科書,参考書,社会学辞典・事典などで調べること,授業中に紹介した文献をできるだけ多く読み,社会調査の考え方に慣れること(合計して週1.5時間程度)が期待されます。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- イントロダクション―社会学的想像力と社会調査
- 社会調査の目的と種類―量的調査と質的調査
- 社会調査の歴史Ⅰ―社会踏査の段階
- 社会調査の歴史Ⅱ―社会調査の時代
- 質的調査の方法論Ⅰ―質的調査における「みる」「きく」「しる」
- 質的調査の方法論Ⅱ―観察・参与観察
- 質的調査の方法論Ⅲ―インタビュー法の種類と特徴
- 質的調査の方法論Ⅳ―質的データのコーディングと分析
- 質的調査の方法論Ⅴ―質的調査の研究例
- 量的調査の方法論Ⅰ―量的調査の特徴
- 量的調査の方法論Ⅱ―調査設計と実査準備
- 量的調査の方法論Ⅲ―実査と分析
- 量的調査の方法論Ⅳ―二次分析とその実例
- 量的調査の方法論Ⅴ―量的調査の研究例/調査倫理の視点と社会調査
教科書
テキストは第2週までには購入しておくことを推奨します。
はじめての社会調査
著者: 三井さよ他
出版社: 世界思想社・2023年
参考書
講義内で適宜紹介します。