自然科学史 II
共通 - 全学共通
GSP20490
コース情報
担当教員: 山口 まり
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 金2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
リアクションペーパー
30%
レポート
10%
定期試験
定期試験期間中
50%
詳細情報
概要
この講義では,原子・分子をテーマに科学の歴史を概観します。古代から現代まで,主に欧米における科学史を扱います。自然科学史を学ぶことを通じて,科学的思考や科学実践とはどのようなものかについて考えます。また,アクティブラーニングを通して,科学技術の社会的側面について考えます。 アクティブラーニングは,毎授業内で一つのテーマについて意見を交換する,あわせて任意で提出するリアクションペーパーの課題を出します。また,期間中授業内で筆記して提出するリアクションペーパーの課題を出します(全3回)。
目標
・科学の歴史を通じて,科学・技術に関する基礎知識を確認する ・先人たちが行ってきた科学論争や科学実践の歴史を学ぶことを通じて,科学的思考を培う ・リアクションペーパーの作成を通じて,各自の意見を明確に示す技法を向上させる
授業外の学習
予習について:毎回の授業で示すテーマについて次回授業までに各自調べたり考えたりする(60分程度)。授業前に読んでおくべき文献や動画を提示することもある 毎日,科学技術に関するニュースや記事,書籍などを読む(毎日15分程度) 復習について:ノートや推薦書などで復習し,内容を理解すること(35分程度)
所要時間: 200分
スケジュール
- イントロダクション ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがある
- 古代原子論: 古代ギリシャ・古代ローマにおける原子の考えについて
- 原子論の再興: 大学の起源;知識の伝播そして『事物の本性について』の写本発見について
- 世紀の原子論: ボイルの原子論,ニュートンの原子論;17世紀科学革命について
- 化学的原子論: 化学革命,ドルトンの原子モデルについて
- 分子の構造論: 結晶構造の研究,原子量について,周期表
- 気体分子運動論: 熱,エネルギーについて,原子の実在をめぐる論争
- 分子の実在: アインシュタインの奇跡の年について
- 原子の構造1: X線の発見,電子の発見,量子力学の誕生について
- 原子の構造2: 核分裂,そして原子爆弾について;ナショナリズムと科学
- 分子生物学: メンデル遺伝学,DNA二重らせん構造の解明,ゲノム編集
- 分子進化: 進化研究の歴史を概観する
- 大気中の気体分子: 気候変動および地球環境問題について
- 総括:原子・分子の話題でたどる科学史をふりかえる
- 国立科学博物館の常設展(学生証提示にて無料入館できる)を見学し,見学レポートを書く。あるいは,提示された文献リストから一つ選んで読み,内容を要約し感想を述べる。これらのうち,1つの課題を選び,締切までにレポートとして提出する。詳細は授業内で説明する。
教科書
使用しない。授業内容ごとに異なる複数の論文や文献を使用し,加えて最新の論文や文献も使用するため,現時点では指定せず,授業内で案内する。
参考書
各回の内容に合わせた参考書を授業内で案内する