ロシア社会
共通 - 全学共通
GSP20440
コース情報
担当教員: MUKHINA Varvara
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
授業内期末試験
授業期間中
中間試験
授業期間中
詳細情報
概要
本授業の狙いは,ロシア・旧ソ連諸国の歴史及び社会事情を学ぶことによって,世界における社会・文化的多様性への理解を深めることにある。 ロシア・旧ソ連諸国という地域は,民族・文化・宗教の多様性に富んでおり,社会主義から資本主義的な政治・経済体制への移行過程にあるという特徴をもつ。1991年のソ連解体は,急激な政治・経済的変化を引き起こしたが,同時に,一般人の日常生活にも劇的な変化が生じた。そのような変化は,一般人に新たな環境への適応を求めた。 社会主義体制から資本主義体制への移行は,旧ソ連諸国に限られた現象ではない。例えば,東欧諸国なども同様の転換期を経ている。だが,東欧に比べて,初の社会主義国家を形成したソ連,そして,その後継たるロシアは過去との切り離しがうまく進んでおらず,移行には時間を要している。 「ロシア社会」という授業では,上記のような社会情勢を通じて,体制変化の実態を知り,その過程の中に生じる様々な困難や矛盾を学ぶ。 アクテイブ・ラーニング(グループワーク)を毎週実施する。
目標
本授業では,ソ連解体以降の民族・言語・宗教的な構成について学んだうえで,ロシア社会の特徴を知ることを目的とする。具体的には,ソ連解体以降にロシア社会に起きた変化(人口減少[出生率,死亡率,海外移住],経済格差の拡大,犯罪率の増加といった問題など)を紹介する。それにより,社会主義からの移行期の実態を浮き彫りにする。 また,様々な社会制度の変化が日常生活へどのような影響を与えたかを学び,一般人(高齢者,女性,若者)の日常生活の様子や困難についても知る。
授業外の学習
授業内容の復習
所要時間: 190分(参考文献の予習など)
スケジュール
- ガイダンス ソ連解体・新独立国家の設立
- ロシアにおける民族の多様性
- ロシア社会における経済格差
- ロシアにおける汚職問題
- ロシアにおける人口減少の問題,移民受入政策
- ロシアにおける人口減少の問題,移民受入政策 続き
- 中間試験
- ロシアにおけるアイデンティティの危機,「愛国主義」政策
- ロシアにおけるスポーツの位置づけ
- ロシアにおけるジェンダー
- ソ連時代に対するノスタルジー
- ロシアにおける若者
- ロシアにおける年配者
- 期末試験
教科書
授業で資料を配布する
参考書
書籍情報はありません。