ドイツ文学案内

共通 - 全学共通

GSP20220

コース情報

担当教員: 大田 浩司

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月4

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

リアクションペーパー

40%

授業内期末試験

授業期間中

40%

その他

リアクションペーパーを提出することで出席とカウントします。

0%

詳細情報

概要

中世から現代に至るまでのドイツ語で書かれた重要な文学作品(詩・小説・戯曲・エッセイ)を取り上げ,その時代のドイツ語圏の文化的・社会的状況,思想的背景,メディア環境に照らして読み解きます。また,文学と他の芸術ジャンル(絵画・音楽・映画・建築)との関係についても考察します。 講義形式になりますが,パワーポイントによるスライド,DVD,インターネットなど様々なメディアをフル活用して分かりやすく楽しい授業を心がけます。 毎回の授業の最後に,授業の要点と自分自身の見解についてリアクションペーパーにまとめていただきます。重要な質問や興味深い見解に対しては,次回の授業でフィードバックします。

目標

①ドイツ文学史の基礎知識を身につける。 ②それぞれの文学作品の持つ特色や特性,現代的な意義を把握できる。 ③文学作品の背後にある文化的・社会的状況,メディア環境を理解できる。 ④文学と他の芸術諸ジャンルとの密接な関係を理解できる。 ⑤自分独自の視点で文学作品が解釈できる。

授業外の学習

授業の前にMoodleにアップされた資料やレジュメをしっかりと読んで予習した上で授業に臨んで下さい。また,授業で紹介した文学作品を家で時間をかけてじっくりと読んで下さい。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. オリエンテーション(授業の進め方と評価方法について),ドイツ文学とは何か?
  2. 騎士と宮廷の時代:ミンネザングと宮廷叙事詩『トリスタン』
  3. 印刷術の発明と民衆本の世界:『ティル・オイレンシュピーゲル』と『阿呆物語』
  4. 書簡文化の時代:ゲーテ『若きヴェルターの悩み』
  5. 教養小説の誕生:ゲーテ『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』
  6. 分裂病の誕生:ヘルダーリンの詩
  7. ロマン主義の世界:ノヴァーリス『青い花』,ホフマン『砂男』
  8. ヨーロッパ文化の深層:グリム童話の世界
  9. 世紀末ウィーンの愛と夢:フロイト『夢判断』,シュニッツラー『輪舞』
  10. 大都市と大衆の時代:デーブリーン『ベルリン・アレクサンダー広場』,ベンヤミン『複製技術時代の芸術作品』
  11. マイナー文学とは何か?:カフカの短編小説
  12. アウシュヴィッツ後に詩は可能か?:パウル・ツェランの詩
  13. 越境する文学:多和田葉子『エクソフォニー』
  14. 学期末試験

教科書

毎回プリントを配布します。

    参考書

    • 増補 ドイツ文学案内

      著者: 手塚富雄・神品芳夫

      出版社: 岩波文庫 1993年

    • はじめて学ぶドイツ文学史

      著者: 柴田翔 編著

      出版社: ミネルヴァ書房 2003年

    • ドイツ文学の道しるべ―ニーベルンゲンから多和田葉子まで

      著者: 畠山寛ほか 編著

      出版社: ミネルヴァ書房 2021年

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