国語の歴史 III
共通 - 全学共通
GSP20180
コース情報
担当教員: 服部 隆
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
30%
定期試験
定期試験期間中
70%
その他
リアクションペーパー点の中に,出席点や課題報告の評価を含める。なお,出席が3分の2に満たない者は,評価の対象としない。
0%
詳細情報
概要
これまで開講した国語の歴史Ⅰ・Ⅱでは,「文法・文体」「語彙・表記」というように分野を限って講義を行ったが,本年度の国語の歴史Ⅲでは,「近代日本語の成立」というテーマのもと,明治時代語の総体を扱うことにしたい。 具体的には,明治時代語を「標準語」「言文一致体」「近代語彙」という3つの成立に注目しながら,現代日本語がどのような過程を経て,今の形に落ち着いたのかを考える。また,今から150年ほど前の日本語を扱うので,疑問点についてはリアクションペーパーに書き込んでもらい,随時,補足説明を行っていきたい。 ※これまで開講した国語の歴史Ⅰ・Ⅱと一部で内容が重複する点,了解されたい(国語の歴史Ⅰ・Ⅱの受講者も履修は可)。
目標
・日本語の文法,文体,語彙の特質を理解する。 ・現代日本語を明治時代までさかのぼりながら,歴史的存在として捉えることができる。
授業外の学習
・テキストや授業用に配付した資料を読み,疑問点があれば可能な範囲で調べておく。各回の問題に取り組み,理解を深める(90分)。 ・課題が指示された場合は,適宜取り組み,報告を行う(100分)。
所要時間: 190分
スケジュール
- はじめに ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。
- 国語史の中の現代語1
- 国語史の中の現代語2
- 江戸語から東京語へ
- 標準語の形成1
- 標準語の形成2
- 明治初期の文体1
- 明治初期の文体2
- 言文一致体の成立
- 口語文章の諸相
- 新語の誕生1
- 新保の誕生2
- 漢字の機能
- まとめ―附・移りゆく敬語
教科書
テキストとして森岡健二・他著『文学(下)』(日本短波放送 1972年)の必要部分をMoodleで配布する。必ずMoodleに登録して,ダウンロードすること。
参考書
授業時に適宜紹介する。