課題・視座・立場性を考える【Aブロック①】
共通 - 全学共通
GSI101A1
コース情報
担当教員: 大塚 寿郎
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 土6
形式: オンデマンド授業
レベル: 100
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
リアクションペーパー
レポート
その他
学期中1回の小レポートとピアレビュー。レポートの内容とピアレビューの方法についてはMoodleで知らせる。
詳細情報
概要
世界の様々な課題の中には自分が見えているものと,見えていないものがあること,また見えているものにも,見えていない側面があることを学生が意識すること,それがこの授業の大きな目的です。これによって自分の中にある先入観を問い直し,批判的に考える姿勢を身につけます。何が見え,何が見えないかは,自分が社会の中で置かれている立場やどのような視点から世界を見ているかによります。ひとつの課題を考え,理解し,それに取り組むためには,自らの「立場性」を意識するとともに,多角的な視座とアプローチの必要性を理解すること,これが授業の具体的な目標です。 講義はオンデマンドによる輪講で行われます。はじめに「立場性」について考え,その後,複数の専門的視座から各講師がひとつの課題(今年度は「環境」)について論じ,様々なアプローチが複合的に連携する可能性について考えます。展開知の導入科目ですが,展開知領域の200番代以降の科目だけでなく,専門科目の履修や社会に出てから学び続けるために求められる基本的な姿勢を身につけます。 学生は与えられた課題がある場合には読んで準備をし,講義動画を視聴します。アクティブラーニングとして,動画視聴後に確認クイズへの回答と振り返りのためのリアクションペーパーの提出と学期中に1回の小レポートのピアレビューも行います。学期末には到達目標の達成を確認するレポートを提出します。レポートの課題はMoodleで知らせます。
目標
(1) 自分自身の立場性を可視化する (2) 身の回りにある社会課題の存在に気づく (3) 特定の社会課題について考え,解決するための多角的視点の必要性を知る (4) 大学における自らの学びのデザインをイメージすることができるようになる
授業外の学習
(1) 毎回の授業で指定される参考文献・資料を読み,動画を視聴する(毎回60分) (2) 動画視聴後に理解度把握の確認クイズをを行うとともに,内容の振り返りを行い,それを踏まえたリアクションペーパーを提出する(毎回40分) (3) 学期中1回の小レポートを準備し書くとともに,割り当てられた他の受講者の小レポートを読み,ピアレビューを行う(総計10〜12時間程度) (4) 最終レポートの準備と執筆(総計10〜12時間程度)
所要時間: 190分
スケジュール
- 第1回目 イントロダクション : 授業の内容と受講方法の紹介
- 第2回目 視座・立場性①:導入と射程
- 第3回目 視座・立場性②:多様性と力関係を考える 1
- 第4回目 視座・立場性③:多様性と力関係を考える 2
- 第5回目 視座 ①:メディア論から見る「環境」
- 第6回目 視座 ②:法から見る「環境」
- 第7回目 視座 ③:経済から見る「環境」
- 第8回目 視座 ④:科学から見る「環境」
- 第9回目 視座 ⑤:文学から見る「環境」
- 第10回目 視座 ⑥:キリスト教ヒューマニズムから見る「環境」
- 第11回目 立場 ①:現場/ 当事者が語る「環境」
- 第12回目 立場②: 現場/ 当事者が語る「環境」(ローカル)
- 第13回目 立場③: 現場/ 当事者が語る課題(グローバル)COIL
- 第14回目 複合的な視点: 講師による座談会
教科書
輪講の各担当教員が指定するものをMoodleで配布する。
参考書
-SDGsレポート(日本語) https://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/sdgs_report/ -SDGs Reports (English) https://www.sustainabledevelopment.report/