エストニア・スタディツアー:持続可能な社会構築に向けた教育の可能性
共通 - 全学共通
GSEN2350
コース情報
担当教員: 丸山 英樹
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期集中
曜限: その他
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
レポート
その他
授業参加とは,ゼミ形式の講義に出席,オンラインで情報共有,自分の関心の表現を含む。レポートは最終報告書として全員で作成するものである。
詳細情報
概要
2024年9月中旬の渡航で,受講生はエストニアにおけるフィールドワークを通して,国内外のサステイナビリティを教育と社会の両側面から調査し,紐解いていく。サステイナビリティを,現在と未来における自然・人間・社会のウェルビーイングとして捉え,各受講生は自分の捉える「サステイナビリティ」について学術的に整理・調査し,議論を通してその結果を発表する。また,参加者全員で最終成果として報告書(電子版)を作成する。エストニアにおける調査対象フィールドは,首都Tallinn,環境教育センターのあるTartu,伝統文化が継承される島Saaremaaの3箇所を想定している。 今日のエストニアは,バルト海諸国の中でも,起業家によるアプリ開発や電子政府・電子国民など,知識経済への移行および知識社会の構築を進め,運用している。コロナ禍によって,それらはさらに加速しており,中でも教育は最重要課題とされ,早期のICT導入や語学教育により,国際学力調査でも近年特に好成績を示す。この動きには,欧州連合(EU)からの支援を得たこともあるが,本質的には,人口130万かつ人口減少が進む小国で,しかもロシアやドイツなどを隣国に持つことから,国家およびエストニア人の存続に関わる危機意識が背景にある。 しかし,グローバル化に対応するこうした動きは,世代間格差やICTによる疲労感などの課題を顕在化させ,エストニア社会を持続「不」可能にさせるともいわれる。他方,エストニア人アイデンティティは,自然,文化,言語の3 つで成立しており,学校及び市民組織などにおいて有形・無形の教育がなされている。 ツアーにおいて追求するテーマは自由に設定できるが,使う資料や議論は英語が多く,語学に自信の無い者は自習が必要となる。また,参加者間の交流はオンラインで行うことからICT機材の活用が必須となり,ノートPCやタブレット,スマートフォンなど各自で活用できるよう準備する必要がある。 参加希望人数が多い場合,面接を行う。面接の基準は次の通り:ディスカッションできる英語運用能力,ICT技能(SNS利用を含め,オンライン共同作業),映像・画像処理の技能と関心,自分のコミュニケーション能力についての認識度合い日本について伝えたい気持ち,思慮深さ。
目標
本スタディーツアーの目標は次の通りである。 ・エストニア社会と日本社会との比較を通じて,「サステイナビリティ」について調べた結果を共有すること ・コースを通して,現地と日本でみられる革新的取り組みと工夫を学び,持続可能な社会構築への示唆を得ること ・調査研究方法スキルを獲得すること
授業外の学習
英語でディスカッションできるレベルの運用能力が必要となる。コースでは英語での議論が繰り返されるため,受講生は授業準備の段階で自分の意見を英語で表現できるよう準備が求められる。英語で短いレポートを作成することも多いので,書く準備も必要である。他方,日本社会について相手に伝えるための工夫や調査も必要である。 また,SNSとグループウェア(Slack)を用いるため,それらの操作ににも慣れておくこと。
所要時間: なし。ただし,コース中は頻繁に情報発信・共有が求められ,190分を超えることがある
スケジュール
- 導入,全体の紹介・評価,受講生同士のグループ化
- ゼミ形式の議論1
- ゼミ形式の議論2
- ゼミ形式の議論3
- ゼミ形式の議論4
- ゼミ形式の議論5
- 現地での研修1
- 現地での研修2
- 現地での研修3
- 現地での研修4
- 現地での研修5
- 現地での研修6
- プレゼンテーション
- ふりかえり
教科書
適時提示する
参考書
書籍情報はありません。